2010年12月17日金曜日

羽目板貼リフォーム

 昨日から今日にかけ、「新築後10年目の改変作業」の一環として、洗面所横壁のリフォームを実施した。
 1階洗面所横の壁は水に濡れやすいので、他の一般壁に使っているハードボードは不向きだったが、予算の関係で、一部に短い羽目板を貼って凌いでいた。
 DIYで棚付きのタオル掛けを造り付け、「いい感じですね」と、ほめてくれる方もいたが、自分としては一時の間に合わせに過ぎず、本格的な無垢材羽目板をいつか全面に貼ろうと思いつつ、時だけが過ぎた。


 いろいろな意味で余裕ができ始めた今年、ホームセンターで手頃な松羽目板を見つけたので、取りあえず買っておいた。これが7月の話で、ウロウロするうちにはや12月。暦は新築後11年目に入ってしまった。
 これではイカンと意を決し、暮れが押し迫るなか、ようやく作業開始。洗面台の固定ネジ4本の場所は探ってあったので、まずこれを緩め、壁と洗面台の間に羽目板の厚さ9ミリ分の隙間を確保する。
(ちなみに、洗面台には水道管2本と排水管、電気ケーブルもつながっているが、いずれもかなりの遊びがあるので、9ミリ程度の移動なら支障ない)
 羽目板は働き幅90×長1820、本実加工の品を10枚使った。隙間の奥から順に押し込んでゆき、上端下端中間部を25ミリ長の木用スリムビスで止めてゆく。下端は幅木にちょうどぶつかる位置でそろえた。
 職人仕事では隠し釘を使って施工するが、あとあとの分解や施工のしやすさから、単純に羽目板の中間部(板の厚い部分)をビスで固定する手法をとった。


 10枚貼り終えたところで夕方の入浴時間となってしまい、1日目の作業は終了。2日目は洗面台と壁との隙間をコーキング材で埋め、羽目板上端部に胴縁材を横に貼って見栄えをよくした。(この処理は省いてもよい)
 既存のタオル掛けを外し、位置と高さを変えて棚と共にリメイク。棚は既存の洗面台に高さや奥行きを合わせた。棚にリボス(自然素材系塗料)を塗って仕上がった壁に固定し、全作業を終えた。

 写真のように、洗面所がすっきりと明るい印象に変わり、無垢材なので少々の水はねも気にせずに済む。
「鏡が明るくなって大きくなった気がする」と、妻にも好評。やった甲斐があった。
 かかった費用は羽目板が10枚で2,680円、ビスが全部で50円くらい。羽目板を固定する位置は、下地の横胴縁材が通っている場所(在来工法の場合、床下から455間隔)にするのがポイントである。
 最近の住宅では石膏ボードが壁材に多用されているが、この固定位置さえ間違わなければ、素人でも壁を無垢材の羽目板貼にリフォームすることは可能だ。