2010年12月8日水曜日

「白いブランコ」に思う

 最高気温が0.5度くらいの、ほぼ真冬日。嵐が吹抜けてその後の仕事依頼もなく、雑事もだいたい片づいたが、気が抜けたせいか体調があまりよくない。陽も全く差さず、寒いので終日暖房をつけ、家でおとなしく養生していた。

 先日撮っておいた写真だが、近所の家でこの時期になるとご覧のようなクリスマス電飾が家の内外を彩る。点灯するのは11月24日からの1ヶ月限定で、散歩道の途中にあるので、毎年楽しませてもらっている。
 ガーデニングブームのせいか、最近はイルミネーションを飾る家が増えたが、軒や破風にまで飾ってある家は、そうはない。あたりに白い雪がふると、もっと素晴らしい景色になる。


 先日の社福協・年忘れ交流会で歌った際、いただいたリクエストの「白いブランコ」のことが頭から離れない。ジャンル的には明確なフォークだが、メッセージ性や四畳半オタク性はないので、本流からは少し外れている気がする。
 しかし、場では受けた。おそらく私と同年代と思われる女性からの唐突なリクエストだが、調べてみたら1969年のヒットで、20万枚売れたとか。姉の結婚式で無伴奏で歌ったのが20歳のとき。ピタリ計算が合う。
 セルフレポにも書いたが、この種の曲は高齢者中心の場では普通リクエストが出ない。しかし、現実には強い手応えを感じた。場によっては、この種の曲でも受け入れられるということだ。
 高齢者中心の場でもフォーク系の歌が求められつつある胎動は感じ始めているが、選曲が非常に難しい気がする。現時点での感触は以下のような条件か。

1)売れた曲
 売れた曲でも一般認知度の低い歌は不可。
2)耳障りのよい曲
 叙情系が望ましく、テンポの早いシャウト系の曲は不可。
3)歌詞やメロディが難解でないこと
 メッセージ性の強い曲、マニアックな曲は高齢者には難しい。

「白いブランコ」や「バラが咲いた」は過去の道を懐かしく振り返る内容で、高齢者にとってはある種のカタルシスにもなっている。ここが受け入れられる大きなポイントか。
 今後、この種の曲を掘り起こす必要もあるが、上記3つに当てはまる曲はそうはなく、「この広い野原いっぱい」あたりがぎりぎりセーフか?拓郎や陽水、かぐや姫は確かに売れたが、紅白を含めたテレビに当時出ていないので曲の一般認知度が低く、当分は難しい気がする。