実は結婚したときに妻と二人で選んだお銚子セット3本のうち、1本が最近になって割れた。35年も使い続けて1本も欠けなかったことが奇跡に近いが、新婚時代には相応しかったデザインも、還暦夫婦には少し可愛い過ぎるきらいがあった。
そんなこんなで、かねてから探していたお銚子なのである。
欲しいお銚子で妻とは意見がまっぷたつに別れた。妻はグリーン一色の細いデザインがよいといい、私は白が主体の丸い形を好んだ。
意見がまとまらないので、両方買うことにした。その日の肴や気分によって使い分ければいい。
お金を払う段になって、妻が全額出してくれることになった。遅まきながらのクリスマスプレゼントだという。妻へのクリスマスプレゼントは、欲しがっていた冬用パジャマを私の独断で選び、かなり前に贈ってたいそう喜ばれている。そのお返しだというので、ありがたくいただいた。
写真の真ん中が35年使った新婚時代のお銚子で、左右が新しい還暦お銚子。両方とも有田焼だが、1本500円で入手した。お銚子が変わると酒の味まで変わったように感じるから不思議。