場所は自宅から北へ約2キロのJR駅近く。いつも通う歯科へ行く道の途中であり、ライブで年に何度も呼ばれるグループホームの近隣でもあり、散歩の定番コースのひとつでもある。まさに「同じ町内、ご近所同士」である。
うっすらと雪が積もり、道は凍てついて歩きにくかったが、どうにか転ばずにおよそ20分で店についた。
予想通り店は空いていて、マスターとしばし歓談。実はマスターとは別の居酒屋ライブハウスの客同士であり、初対面ではあるが、お店の掲示板などでは周知の仲。実は私は…です、とハンドルネームで自己紹介すると、すぐに分かってくれた。
店に着いたのは午後9時過ぎで、無理にお願いしてメニューにはないホットカルピスを作っていただき、あれこれ話すうちに、瞬く間に1時間が過ぎ去った。
「せっかくなので、何か歌ってくださいよ」とマスターに言われ、持参した楽譜やピック、カポ一式を鞄から取り出し、目下練習中の曲を含め、以下の4曲を歌った。
「サボテンの花」「夜明けのメロディー」
「初恋の来た道(オリジナル)」「独り(オリジナル)」
オリジナルの「独り」は、休憩を挟んでマスターと語り合ううち、ふとした経緯からリクエストを受けて歌ったもの。
店はカウンター席を含め、およそ20席ほど。こじんまりしているが、落ち着いた色調の新しい内装で統一されていて、居心地はとてもよい。音響セットはヤマハが中心でモニターも大きく、プロ仕様である。
マスターの好みかもしれないが、リバーブは少なめ。しかし、最近の私はリバーブなしでいつも歌っているので、何ら抵抗なく歌える。
ステージで歌う際はスポット照明モードに切り替わるし、楽譜を照らす専用のスポットもある。ギターはヤマハのエレアコを使わせていただいたが、他にも2台あって、自由に使えるようだ。
私は弾けないが、壁際にはピアノがあって、床にはカホンも置いてある。まだ開店直後だが、いずれは弾き語り系のイベントなども開催したいと、同年代のマスターは熱く語っていた。料金も驚くほどリーズナブルなので、近隣の方にはお勧め。