2010年12月15日水曜日

BSアンテナ問題解決

 注文してあったBSアンテナの分配器(全端子電流通過型)が届いたので、さっそく取付工事を実施した。といっても、アンテナ端子をいったん切り離す必要があるので、1階居間のテレビがオンになっている状態では作業ができない。
 昨夜未明、妻が寝静まったあとから懐中電灯を点け、2階アンテナ端子ボックスの前に腹ばいになり、作業を始めた。
 まずはコンセントや電話回線と兼用になっている端子ボックスの蓋を外し、既存のアンテナ端子を分解する。金属製の取付枠には、地デジ用とBS用の2つの端子がついているが、地デジ用は今回いじらない。
 まずは屋根のBSアンテナに直結する「INケーブル」の処理から開始。コードに赤いテープを巻いて目印とし、F型コネクタを取付けた。テレビと端子間をつなぐコードでやったばかりなので問題なくやれるはずが、11年前の古いコードのせいか、コネクタのサヤ管がなかなか奥まで入らず、何度もやり直す。


 次にテレビ側の「OUTケーブル」を処理。ドライバーで既存の端子ネジを緩めていたら、チラチラと火花が散る。そのときになって1階テレビのBSアンテナ端子をつないだままであることに気づく。スイッチをオフにしても、電流だけは流れているらしい。
 あわてて1階に降りてケーブルを抜き、作業継続。接続処理は何とか終わったので、ケーブルのかしめリングを完全固定する前に1-2階の全ケーブル類を仮接続し、動作を確認する。自分の分析に自信を持ってはいたが、実際に作動するまでは、やや不安があった。
 しかし、問題はすべて解決していた。1-2階の両方のBS放送が、それぞれのオンオフとは無関係に視聴可能である。分析と対応策は正しかった。良かった。

 その後、全ケーブルを再び外し、かしめリングを完全固定する。端子ボックスの蓋穴から2本のケーブルを出し、蓋を枠に固定。ケーブルを分配器端子に本締めし、分配器本体を壁にビス止めして作業を終えた。
 時計を見ると、開始からすでに1時間半近く。やはり手強かった。
 本来なら分配器は壁内部に隠蔽したいところだが、端子ボックス内にスペースの余裕がなく、端子ボックス外の壁には断熱材がぎっしり詰まっているので、写真のように外に出すしかない。メンテナンスがやりやすいという利点はあるので、やむを得ない選択か。
 写真の上ケーブルがアンテナからのIN端子、左下が1階へのOUT端子、右下が2階用のOUT端子である。

 一時は頭を抱えてしまったBSアンテナ問題、粘り強く調査分析し、自力で何とか乗り切った。ポイントはアンテナケーブルの2階中継部に使った「全端子電流通過型」の分配器で、これが「1端子電流通過型」ではうまく作動しない。
 かかった費用は分配器630円、F型コネクタ236円、合計866円で済んだ。DIY難度はやや高く、5段階中の4あたりか。自信のない方は費用はかかってもプロに頼むのが無難だろう。なお、アンテナケーブルやLANケーブルの工事は、特別な資格なしにやれる。