2019年5月16日木曜日

手堅くまとめる

 都心近くのサ高住誕生会で2年ぶりに歌った。3年前にネット経由で最初の依頼があり、介護棟と一般棟の2ヶ所で続けて歌って、翌年にも依頼がある。
 昨年も同様の依頼があったが、あいにく他のスケジュールと重なってお断りした。そのまま依頼の糸が途切れるケースも少なくないが、よく覚えていてくれたものと感謝したい。

 今回も介護棟と一般棟の2ステージを2週間に分けて依頼された。今日の会場は介護度の重い介護棟で、先方の都合で11時15分開始。交通渋滞を避けて都心を東に迂回するルートを初めて選択してみたが、結果的に所要時間は40分で、都心経由と大差なかった。
 11時10分前に着いて早めにスタンバイしたが、会場が9階にあって利用者が各階からやってくるのに時間がかかる。結果として時間通り11時15分からライブは始まった。


 アンコールを含め、およそ30分で9曲を歌う。

「北国の春」「おかあさん(森昌子)」「真室川音頭」「ここに幸あり」「二人は若い」「君恋し」「東京の花売娘」「リンゴの唄」「月がとっても青いから(アンコール)」
 聴き手はおよそ20名ほど。車椅子や歩行補助器を使う方が多く、歌に対する手応えも弱かったが、強い反応を示す方が幾人かいて、進行としてはやりやすかった。
 会場が狭く、ステージもないのでPAのボリュームはかなり絞ったが、聴き手との距離が近いという要素は、ライブとしての大きな利点だった。


 この施設では前回からプロジェクターで歌詞をスクリーン表示させている。機材は全て施設備え付けのもので、持参した5MのHDMIケーブルで電子譜面搭載のタブレットとつなぐだけ済む。
 歌詞を見て共に口ずさむ声が時折耳に届き、歌う前に歌詞を指さして内容を説明するなど、ライブを側面から支えるには充分な働きだった。
 終盤近くの「君恋し」あたりからジワジワと盛り上がってくるのは、前日と同じ傾向。先方の希望通りにぴったり25分で終えたが、最後の施設長さんの挨拶で、さりげなくアンコールの要望が飛び出す。はっきり記憶にないが、前回も同じ流れでアンコールがあった気がする。
 特に希望がない場合、アンコールは「2分前後で終わって、よく知られた明るい曲」と決めていて、介護度の重い場なら選択肢はそう多くない。

 午前中ライブとあって、高音部の声の伸びにやや不満が残ったが、大きなキズなく無難にまとめられたと思う。