2019年5月14日火曜日

吹抜け落下防止ネット

 1階居間と台所の境界上部にある1畳大の吹抜けに、落下防止ネットを張ることにした。孫娘の成長により、2階吹抜け周辺に配置したベンチや机から、階下に落ちてしまうリスクが発生したのがその理由。

 新築後19年間、この吹抜けはパッシブ換気の気流経路や光の通路、1〜2階相互の声や気配の通り道として重要な役目を果たしてきた。
 しかし安全には変えられず、長男夫婦の希望もあって、早急に落下防止対策を施す必要があった。


 候補としていくつかの手段が考えられた。
1)木材や樹脂板で床を張る。
2)木材やパイプで格子状に塞ぐ。
3)ネットを張る。
 このうち、吹抜け本来の役割を損なわず、安価で簡単に施工できそうなのが、3)のネットを使う方法だった。
 ネットの材質は丈夫な金網も考えられたが、施工が複雑になる。最終的に空中ブランコ下の安全ネットのように、弾力性のある繊維質のネットを使うことにした。


 吹抜けの大きさは800×1700で、市販品に適当なサイズは見つからず、オーダーだと数千円は下らない。いろいろ探して、ナイロンネットのハンモックをアマゾンで見つけた。
 サイズは800×2400で幅はぴったり。長さは施工法でカバーできる。耐荷重100Kgで孫娘用なら何とか使えそうだ。
 価格は送料込みで628円とお買い得。中国製で色は赤と緑があったが、緑を選択した。
 10日ほど経って商品が到着。ベットの上で固定方法を模索し、短辺部両端の壁に30×40の木材をビス止めし、そこにハンモックを広げて端部を下に引っ張って固定することにした。

 1階床に脚立を広げて施工したが、両端の木枠を仮固定しつつ下に緩みなく引っ張る作業が難しく、困難を極めた。休憩をはさみつつ、汗だくで作業。数時間かけて、ようやく格好がついた。


 木枠はそれぞれ3本のビスで固定し、余った両端部はリング部でさらにビス固定している。外れ防止策として27×30の5ミリ厚ハードボードをビス頭にかませた。

 長辺部分は約450間隔で同様にビス固定。いずれも柱か胴縁に止めてあるので、ある程度の強度は期待できる。


 いちおうの落下防止対策は施したが、実地テストはまだやっていない。耐荷重100Kgはあくまでハンモックとして使った場合で、手すりからネットまで1Mある落下の衝撃が加わると、どれくらいまで耐えられるかは不明。
 仮にネットが破れても、初期の衝撃を和らげるクッションにはなりそうだ。

 ハンモック本来の用途ではないのでお勧めしませんが、万一真似される方は各自の判断でお願いします。