しかし、台所窓辺には昨年採取した大豆が120粒ほど静かに出番を待っている。大豆をまいて発芽するのは、採取して1年以内と経験的に分かっているので、このままだと来年以降の種は、店で新たに買うことになる。
秋に食べる家庭菜園枝豆の美味しさは格別で、来年用の種もなるべく自力で調達したい。思い直して今年は別の場所で栽培することにした。
候補は同じ南側のカエデの下と西側のライラックがあった場所。カエデの下は狭いが通行の邪魔にならず、ライラックの跡地は境界ぎりぎりに菜園を作れば、新車庫材料加工の邪魔にならずに済む。
午前中からぐんぐん気温があがり、市内では31度を超えたが、札幌北端の我が家周辺は26度ほどで、畑仕事は充分に可能だった。
最近よく使う草取り用の鍬で該当部分を掘り起こす。母がやっていた畑の草取りを子供時代にいつも手伝っていたから、鍬を使う要領は身体が覚えている。これまでの剣先スコップを使う掘り起こしより、ずっと楽にやれた。
手持ちの鶏ふんと米ヌカをまき、表面を軽く均して終了。あいにく石灰が切れていて、近日中に追加でまく予定。種まきはその後になるが、まだカッコウの声は聞かず、作業として遅すぎることはない。
初めての場所を使うことで、連作を免れるという利点がある。成功すれば、今後も予備菜園として運用するかも。
北西角にあるミズナラの根元に植えたスズランが今年も可憐に咲いた。花をつけた茎の数は30本ほど。たった1株から始めたが、19年でここまで増えた。