時間は17時半開始という私にとっては遅い時間帯。早すぎるのも遅すぎるのも調整は難しく、なかなか都合よくは運ばない。
時間的な問題のほか、食事をしながら歌を聴いてもらうという、別の難しさがあった。アルコールは出ないのが幸いだったが、食事の妨げとなるニギヤカ過ぎる傾向の歌や、手拍子などのアクションを暗黙のうちに要求する歌は避けるべきだった。
前回とは異なる都心の幹線道路を通って向かったが、40分弱で着いた。開始まで40分ほど余裕があり、控室でゆっくりスタンバイ。17時20分ころに機材を食堂に運び込み、予定ちょうどから始めた。
アンコールを含め、およそ25分で9曲を歌う。
「北国の春」「おかあさん(森昌子)」「ここに幸あり」「くちなしの花」「ケ・セラ・セラ」「君恋し」「恋心」「リンゴの唄」「月がとっても青いから(アンコール)」
介護度の違いや夕食会余興という事情から前回とは構成を大きく変え、3曲を入れ替えた。
「真室川音頭」→「くちなしの花」
「二人は若い」→「ケ・セラ・セラ」
「東京の花売娘」→「恋心」
手拍子系の曲を外し、洋楽系を2曲入れた。シャンソンは過去2回の同じ場でも歌っていて、職員さんからの要望である。
聴き手は50名ほど。食事中ということもあって、特に前半はBGM的な歌唱を心がけたが、すでにデザートや飲物に進んだ方は、熱心に耳を傾けてくれた。
食事開始から45分が過ぎた後半の「君恋し」あたりからじょじょに場の反応がよくなってくる。お腹がいっぱいになると、歌に耳を傾ける余裕が出てくるのだろう。
この日も歌詞はプロジェクターで表示させたが、共に口ずさむ声は後半に多かった。
ラストの「リンゴの唄」とアンコールでは軽い手拍子も自然に出て、静ひつな場ではあったが、それなりの盛り上がりはあった。
夕方開始の食事会余興という難しい場、邪魔にならずに手堅くまとめられたと思う。