ご近所コミュニティカフェのオープニングライブを無事に務めたあと、一息入れて夕方からコンサドーレ札幌の試合を観に札幌ドームへと出かけた。
数日前に長男から連絡があり、仕事関係で無料のチケットが手に入るという。聞けば取引先接待用で、かなりいい席だとか。
しかし、対戦相手は上位球団のガンバ大阪で、苦戦は必至。しかもキックオフが19時で、ガン発病後ずっと自重している夜の外出を強いられる。いったんは断ったが、なぜか妻が行きたいようなことを言い出した。
妻はまだ札幌ドームに行ったことがない。長男と二人で行くような口ぶりだったが、帰りが22時近くになり、家で留守番していても、結局は最寄り駅まで車で送迎することになりそうだった。
札幌ドームの急勾配な階段で膝の弱い妻が難儀するのも目に見えている。今回は禁を破って二人で出かけることにした。
札幌ドームの急勾配な階段で膝の弱い妻が難儀するのも目に見えている。今回は禁を破って二人で出かけることにした。
札幌ドームはペットボトルや缶飲料の持ち込みが禁止だが、水筒はOKだった。弁当も建前上は持ち込み不可だが、手製のオニギリ程度なら問題なさそうだったので、3個準備する。アラジンの魔法瓶に熱いソバ茶を入れ、他にあめ玉や双眼鏡を準備した。
最寄りの地下鉄駅近くに車を停め、そこから地下鉄で移動。長男とは18時過ぎに札幌ドーム近くのヨーカドー前で待ち合わせた。気温が低く、冬のような装備で身を固める。地下鉄駅からドームまでは強い風が吹いていたが、ドームに入るとさすがに暖かい。
入場時にファンサービスとかで、600×900のフリース製オリジナル応援ブランケットを一人ずつ手渡された。先着2万名の大盤振る舞いに驚く。尻が冷たいので、選手入場時以外はずっと座席に敷いていた。
19時3分にキックオフしたが、試合展開は一進一退で両チームとも決め手を欠く。しかし、上位チーム相手に善戦している、とも言えた。
このまま0:0で前半終了か…、と思いかけたとき、ちょとした隙をつかれて鮮やかなダイレクトチップシュートを決められる。さすがにJ1上位チーム、思い通りにはいかない。
ハーフタイムで妻と共にトイレに走る。トイレが増設されたらしく、男女とも並んでいる割に待ち時間は短い。
後半開始前に3人でオニギリをほおばる。この日の入場者は21,174人と発表がある。なかなかの入りである。
後半開始前に3人でオニギリをほおばる。この日の入場者は21,174人と発表がある。なかなかの入りである。
後半も似たような展開だったが、じわじわと相手に主導権を握られる。絶好のチャンスを審判の不可解なアドバンテージ判定で逃したり、ようやくゴール!と思いきや、敵の見事なオフサイドトラップでノーゴールとなるなど、なんとなく「勝てない…」雰囲気のまま、時間が経過。
劣勢を挽回するべく、攻撃が前がかりになった裏スペースを突かれ、終了間際に決定的な2点目を失う。そのまま試合は0:2で終了。小さな決定力の差だが、これがJ1の厳しさだった。
地下鉄の混雑がイヤで終了と同時に席を立ったが、地下鉄は案外簡単に乗れた。空腹で寒かったので途中のスーパーでマグロの刺身やカニ寿司を調達。22時近いので、どれも見切り処分で安く買えた。
家に戻って熱い風呂に入り、焼酎のソバ茶割りなど飲みつつ、残念会となる。ライブを含めて一日に二度のイベントは少し疲れたが、携帯の歩数計は7,500歩ほどでそれほど多くはない
「思っていたより階段がキツくなかった」と妻はいい、また行ってもよさそうな口ぶりだ。