2017年5月12日金曜日

前歯歯茎の化膿

 先月上旬、上の前歯に腫れぼったい違和感を感じた。調べると歯茎に米粒ほどのオデキのようなものができている。指でつぶすとかなりの出血。ティッシュで何度かぬぐって赤チンを塗った。
 翌日になっても腫れは引かず、再度絞ってはぬぐうを繰り返す。数日経って症状が次第に和らぎ、傷口も塞がった。ヤレヤレ終わったと安心していたら、1週間くらい経つと同じ場所にまた違和感。再発である。
 指でつぶして消毒を繰り返し、数日経つと治まって、傷口が塞がる。しかし、1週間ほどでまた再発…。

 さすがに3回目でただ事ではないと悟った。明らかに歯根に異常がある。ネットで調べると、「歯根膿瘍」という症状に近い。痛みは全くなく、歯の揺れもないが、早急に歯医者に行くべきだった。

首都圏在住の長女からもカーネーションが届く

 虫歯と歯槽膿漏の両方に蝕まれ、特に上の歯は残りわずか5本という悲惨な状況。奥歯はすでに部分入れ歯で、これ以上1本でも減らしたくない。歯医者はとかく抜きたがるという先入観があり、憂鬱な気分でいつもの歯科に行った。これが昨日のこと。
 ただちにレントゲン撮影した結果、やはり上の前歯の歯根周囲が化膿している。不思議なことに神経は残っているといい、痛みがないということは、何らかの理由で未治療の神経が壊死し、その部分が化膿して、一部が歯茎の外に噴出しているらしい。

 問題の歯は隣りの抜いた歯のブリッジにもなっていて、どうやって治療するのかと思っていたら、ブリッジは一切いじらずに、前歯裏側の歯根に近い部分に穴を開け、そこから治療をするという。部分入れ歯もそのまま続けて使えるというので、ちょっと安心した。
 その日は30分くらいかけて根の治療を延々やったが、壊死した神経が固くなっていて、簡単には除去できないという。ひとまず柔らかくする薬を注入し、開けた穴には詰め物をして終了。薬が効くには時間が必要で、次の治療は来週となった。

 まだ始まったばかりだが、歯根の治療は時間がかかるのが常。手間の割には報酬点数が少ないらしい。夫婦で長く通っている歯科なので、信頼してお願いするしかない。
 レントゲン写真を見た限りでは、炎症は歯根の周囲に留まっていて、程度は軽いように見える。治療がうまく運んで、抜歯だけは何とか回避できることを祈ろう。