2017年5月10日水曜日

墓前でなむなむ

 午後から墓参りに行くことになっていて、午前中から花やらお茶などの携行品を準備していたら、ピンポン鳴って宅配便だという。夕方にアマゾンから商品が届く予定だったが、何かの都合で早くなったのか?と思ったら、長男のお嫁さんからのカーネーションだった。
 結婚以来、欠かさず届けてくれる定期便のようなものだが、このほかに父の日やバレンタイン、誕生日にもお祝いが届く。販売の仕事をしていることもあってか、よく気がつくものと感心させられる。


 実は墓参りには、お嫁さんと孫娘も同行することになっていた。
「孫の誕生をご先祖様に報告したい」というかねてからの希望で、いつもはGWまでには済ませてしまうが、今年は何かと忙しく遅れた。

 風が強く空模様もはっきりしなかったが、雨は降っていない。途中のマンションで2人を拾う。長男は仕事で不在。そもそも軽自動車なので、私と妻、お嫁さんと孫娘が乗ると定員ちょうどである。
(孫娘もベビーシートで1座席を占有する)
 途中で小雨がフロントガラスにポツポツ当たったが、霊園に着くと止んだ。GW直後とあってか、霊園に人影はほとんどない。
 まず私と妻とで墓の掃除と花や供え物の準備をする。いつも雑巾を忘れてしまうが、今日はちゃんと持参して、汚れていた墓回りを丁寧に清掃した。

 全部終わってお嫁さんと孫娘を呼ぶ。駐車場とお墓とは目と鼻の先で、手をあげると気づく距離だ。
 まだ何も分かっていない孫娘に声をかけ、「なむなむ」とみんなで手をあわせる。お墓にも声をかけて孫の誕生を報告。気がかりがひとつとれた気がした。


 帰路にある六花亭真駒内店に寄ったら、何とコンサート準備で閉店していた。以前にも同じことがあったが、戸田公園の桜開花と同じで、事前のリサーチ不足だ。

 近くにもう一軒気になるカフェ「花論珈琲茶房 柏丘店」があり、一度も入ったことはないが、2キロほど道を戻って行ってみることにした。赤ちゃん入店不可のカフェがたまにあるので、事前に確認をとる。幸いにOKだった。
 板張りの外観が古い納屋のようで、中に入ると床と天井は無垢材、壁は木毛セメント板だった。壁際には薪ストーブもあって、つい最近まで燃やしていた形跡がある。好きな設計コンセプトだ。
 広い窓から眼下に真駒内川が臨め、窓に向かった席も用意されている。店内には低いジャズが流れていた。大人気分の店だ。

 他の客のことも考え、入口に近い席に座った。ピザサンドやズワイガニサンドのセットを頼んだが、珈琲が芳醇で量が多く、しかも熱い。霊園がけっこう寒かったので、美味しくいただいた。
 価格はそれなりだが、墓参りの帰りに寄る店のオプションとしては絶好である。