ゴールデンウィーク後半の初日、かねてからの計画通り、長男一家と次男、そして私たち夫婦とでお花見ドライブに出かけた。総勢6人なので1台の車には乗り切れず、私と次男の2台の車で行くことになる。
当初の予定では静内二十間道路桜並木に行くつもりが、行程を調べると往復で300キロあり、時間もかなりかかりそうだった。孫娘はようやく9ヶ月になったばかりで、長距離ドライブは負担が大きい。今年は無理をせず、近場の戸田記念公園に行くことにした。
長男一家の住むマンションとは逆方向なので、まず私が長男一家を迎えに行き、自宅に全員が集合。11時に家を出た。
戸田記念公園は石狩市の北にあり、桜の規模としては静内桜並木に引けをとらないという。事前に電話案内で開花状況を調べ、この日が開花日のはずだった。
11時50分に着いたが、桜はまだ固い蕾のままで、数本の木にわずかな花が見られる程度。園内のガードマンに尋ねてみると、開花は来週以降だという。とんだ肩透かし情報だった。
仕方なく来た道を戻る。石狩川を渡って右折し、石狩灯台へと向かう。カフェ「マウニの丘」で昼食をとる予定だったが、思わぬトラブルで時間が巻いてしまい、到着はお昼まっただ中の12時半。店は大混雑していた。
どうにか6人分の椅子席を確保してもらい、めいめい好みのパスタと珈琲をセットでいただく。20度を超す穏やかな天気で、しかも快晴。広い窓から見渡せる日本海の展望は相変わらず見事で、孫娘も終始ご機嫌。声をかけられる見ず知らずの大人に、盛んに愛想をふりまいていた。
一時は家族を悩ませた人見知り、いろいろな場所に積極的に出歩くことで、ほぼ解消されたようだ。
一時は家族を悩ませた人見知り、いろいろな場所に積極的に出歩くことで、ほぼ解消されたようだ。
思いがけず長居をしてしまい、14時半くらいに店を出る。夕食は家でBBQをやるべく、食材は前日から抜かりなく準備してあった。家に戻るにはまだ早すぎる。
やはり花は見たいね、ということになり、「マクンベツ湿原の水芭蕉」「百合が原公園のムスカリ」「新川桜並木」の3つが候補に挙がったが、長男のお嫁さんの希望を尊重し、新川桜並木に行くことになる。
15時過ぎに現地到着。住宅街の真ん中ということもあってか、こちらの桜は満開だった。東屋も売店もない川沿いの桜並木だが、当初の目的だった花見の目的をともかくも達成できて、一同満足。
家に戻ったのが16時過ぎ。晴天下であちこち歩いてちょっと疲れたので、BBQ前にいただき物の金山スイカを切って食べる。甘くて美味しく、疲れも吹き飛ぶ。GWにスイカとは実にぜいたくである。
ウッドデッキの常設BBQコンロに炭をおこし、18時前からようやく食べ始めた。いつもなら寒くてデッキ周囲をシートで覆うが、この日はこの時点で気温が17度もあり、ほぼ無風。夏と変わらぬ状態でBBQを堪能できた。
多すぎると思った各種食材だったが、焼き鳥、ラム肉、つくね、ウィンナー、コマイ、野菜と焼きオニギリなど、2時間ほどで食べ尽くす。
いい加減なところで切り上げて、孫娘と家の中で遊んでいたら、なぜか孫娘を風呂に入れることになった。30数年前は3人の子供を毎日風呂に入れていたので、難しいことではない。孫と一緒にお風呂とは、これ以上ないスキンシップだ。
問題は父親である息子が風呂に入れると、なぜか必ず泣いてしまうことだった。どこの風呂でも泣くので、もしかすると人を変えると泣かないのでは…、と期待したが、やはり私でも泣いた。なにか風呂にイヤな思い出があるようだ。母親だとあまり泣かないらしいので、男だとダメなのか?
しかし、だましだまし歌を聞かせてつつ洗ってやると、最後のほうでは少し大人しくなった。人見知りや留守番と同じで、要は慣れの問題かもしれない。
21時半に長男一家をマンションまで送り届けて、長い一日が無事終了。運転があるので、終日アルコールはナシ。ちょっと疲れたが、子守りのスキルもまた一段上がって喜ばしい。