2017年5月7日日曜日

場を重ねて12回

 車で40分の地区にあるデイサービスで歌った。通算12度目のリピート依頼で、このところ年に3回ペースで定期的に招かれている。
 連休最終日だが、実は昨年も連休中日の5/3に招かれた。曜日は別だったが、ライブ記録を参考に曲が重複しないよう慎重に準備した。
 14時45分に会場入り。今回から本格的にリクエストを募る手筈になっていたが、他施設のようにその場で曲一覧を配る方式ではなく、事前に利用者から聴きたい曲を挙げてもらう手法をとった。
「その場で突然だと、リクエストが出にくい」という施設側の意向からだったが、数が少なければ曲一覧を配ることも考えていた。

 控室に入ると、ホワイトボードに希望曲や歌手名がずらり並んでいる。その数ざっと10を超える。大半は歌える曲で、これなら曲一覧を配る必要はない。
 ただ、希望歌手で「田端義夫」「大月みやこ」がレパートリーに全くなく、「哀愁列車」が歌えない。「出来る範囲で」という前提だったので、開始前にざっとメモをとって備えた。


 予定ちょうどの14時に開始。1時間5分で19曲を歌う。

《セレクトタイム》
「二輪草」「蘇州夜曲」「おかあさん(森昌子)」「みかんの花咲く丘」「人生いろいろ」「みんな夢の中」「ミネソタの卵売り」「港が見える丘」「釜山港へ帰れ」

《リクエストタイム》
「バラが咲いた」「王将(初披露)」「高原列車は行く」「季節の中で」「リンゴの唄」「夜霧よ今夜も有難う」「人生一路」「古城」「青春時代」「青い山脈」
 前半の「セレクトタイム」9曲はこのところ歌っている春メニューが中心で、大きな変更はない。

 聴き手は30名強で、9割が女性。思っていたよりも年齢層が高く、この中では「みんな夢の中」が馴染みが薄く、唯一外した曲だったかもしれない。1番を歌った時点でそれを察知し、珍しく2番を省略した。
 プロジェクターでの歌詞投影はやらなかったが、「みかんの花咲く丘」の反応がとてもよいので、途中から口頭での歌詞指導をやりつつ歌う。大半の方が一緒に歌ってくれて、場内が大合唱となった。
「蘇州夜曲」「港が見える丘」でも共に歌う声が多かったのは、年齢層が高めだったせいか。新旧のバランスは大事である。


 後半の「リクエストタイム」では計10曲を歌う。全体のメリハリを考えてPOP系の曲をバランス良く配置し、さらには叙情系とニギヤカ系の曲も連続をなるべく避けて歌った。
 リクエストがうまくバラけてくれたので構成がやりやすく、救われた感。

「王将」はかなり前に別の場でリクエストが出て歌えず、その後レパートリーに加えた曲。初披露にしてはまずまずの出来で、終了後にいま売り出し中の藤井四段の話が利用者から飛び出す。いいタイミングの曲だった。
「哀愁列車」は三橋美智也の曲なので、代替案として「達者でナ」「古城」を提示。多数決で「古城」に決まったが、これが会心の出来。いつも思うが、この曲は自分に向いている。
 リクエスト全般に言えるが、利用者が間接的にライブに参加する形になるので、否応なしに場が盛り上がる。12度目ともなると、どうやってマンネリを防ぐか腐心するところだが、リクエストをライブに取り入れていれば、その心配は当分ないかもしれない。

 予定をややオーバーして16時過ぎに終了。うまい具合にラストのシングアウトにふさわしい「青い山脈」がリクエストにあって助かった。こちらも歌詞指導をしつつ、全員で歌い終える。
 利用者や職員の方々にも喜んでいただき、「次はサマーライブですね」と約束して別れる。またひとつ場を重ねた。