店長のY子さんとは同じ経営母体のNPOが運営する地区センターで7年前に知り合った。ロビーコンサートの企画書を持参した折に応対してくれたが、その後コンサートは実現し、時を経てY子さんも館長に昇格。ライブ関連での長いおつき合いが続いている。
地区センターからコミュニティカフェへと担当が変わり、今回の依頼へとつながった。
1ヶ月前の内覧会に訪れ、歌う位置やコンセントの状況などは調査済み。イベント開始は11時だったが、20分前に会場に着くと、すでにかなりの人が集まっていた。
運営側の挨拶や来賓挨拶、開設までの経緯説明、スタッフの紹介などあって、予定通り11時45分からライブを始めた。
ところが直前の音出しチェックで、エレアコの音が大きすぎる。逆にマイクの音が小さすぎる。一瞬パニクリそうになったが、落ち着いてコード類を見直したら、エレアコとマイクのケーブルを逆に挿していた。
進行をノーマイクでやるといっていたY子さんに、急きょエフェクターなしのマイクをお貸ししたので、再セット時に間違えたらしい。以前にも似たミスを犯しているが、その後マイクとエレアコのケーブルに色違いのテープを巻いたので、ぎりぎりで気づいた。危ない。
持ち時間20分ちょうどで5曲を歌う。「できればオープニングにふさわしい内容を」とY子さんからの希望があり、それを意識した構成である。
「365日の紙飛行機」は歌詞の内容が今回の手探り的企画に似ていて、迷わず1曲目に決めた。期せずして会場からは手拍子が湧く。
「ケ・セラ・セラ」は準備万端整えて船出したあとは、運を天に任せる気構えも大事と選んだ。
3曲目は昭和歌謡の三択リクエストで、開店には無関係だが、普段やっているリクエストスタイルの雰囲気を味わってもらうためのプチ企画。他の候補曲は「時の過ぎゆくままに」「ブルーライト・ヨコハマ」だったが、僅差でテレサ・テンが抜けた。
3曲目は昭和歌謡の三択リクエストで、開店には無関係だが、普段やっているリクエストスタイルの雰囲気を味わってもらうためのプチ企画。他の候補曲は「時の過ぎゆくままに」「ブルーライト・ヨコハマ」だったが、僅差でテレサ・テンが抜けた。
「かなりや」は古いものに光を当てて見直そうという曲調がコミカフェの主旨とよく似ていること。ラストの「好きですサッポロ」は地元を愛する気持ちが、同じくコミカフェの設立主旨と一致していることから選んだ。
特に前半部での反応が熱く、手応えは抜群だった。先方の希望通りに20分で終えたが、感触として後半がやや緩んだ印象。
終了時の時計は12時を回っていて、厨房からは美味しい食事の匂いが立ち込め、一部はすでにテーブル上に並んでいる。イベントが1時間を超し、聴き手としては音楽よりも食欲、というのが正直なところだったのではないか。
結果論だが、3〜4曲で15分以内がほどよい時間だった気がする。
結果論だが、3〜4曲で15分以内がほどよい時間だった気がする。
とはいえ、曲間のMCもうまく使って、そつなくまとめたことは間違いない。Y子さんを始めとするスタッフの方々にも喜んでいただけた。
本格営業は2日後の火曜日からだが、今後も何らかの音楽イベントが企画される可能性は高い。声がかかれば喜んで協力したいと思う。