しかし、花がしぼんだあとに付け根の部分(ガク)が次第に丸くなったかと思うと、ある日突然中心に丸くて黒い種が実って露出していた。放っておくと、このまま地面に落ちて来年また芽を出すのだろう。
中央の黒い部分が種 |
思っていたよりも大きくて、1センチ弱はある。春に種を蒔いた妻に確認したら、確かにこんな形状だったという。
調べてみたら、割ると中に白い粉が入っていて、昔は白粉の代用として使ったとか。名前の「オシロイバナ」の所以らしい。夕方なると遊女のように怪しく咲き始めるからオシロイバナなのだろうと勝手に思い込んでいたが、違った。
目下採れているのは赤と黄色の種。実は最近になって、ピンクと白の花も咲き始めた。全体が入り乱れているので分かりにくいが、色を記した4つの手製紙袋を準備し、毎日慎重に選別しながら採取している。
丈夫で花が少なくなる9月以降に延々2ヶ月も咲き続けてくれる得難い花だ。ブログを見た知人から種を譲って欲しい、と連絡もあった。セッセと採取して、来年はもっと数を増やそうと思う。