2015年10月18日日曜日

介護施設にもハロウィン

 2月に歌ったばかりの市内有料老人ホームから、再び招かれた。利用者が日替わりするデイサービスならともかく、入れ替えの少ない有料老人ホームで年2回のライブはリスクが高い。どうしても飽きられるからだ。
 しかし、担当者は「前回のライブが好評だったので…」という。セルフレポを読み返した限りでは、「手応えが弱く、自己評価としては失敗」とある。それなのに、なぜ?

 自己評価は必ずしも他からの評価とは一致しない。もしかすると利用者ではなく、職員の評価が高かったのかもしれない。ともかくも、買ってくれたのは喜ぶべきこと。あれこれとあまり考え過ぎずに、ありがたくお受けすることにした。


 予定は14時開始だったが、念のため午前中に確認の電話を入れる。夏の某ライブでトラブってから、必ず当日に確認電話をこちらから入れるよう心がけている。
(先方から確認があった場合は、この限りではない)
 すると、開始時間が30分延びて14時半からになったという。確認してよかった。
 早めに着いて機材を準備。横に広い会場なので、PAは久しぶりに2台を持参。設営にはやや時間がかかる。
 依頼内容は誕生会余興だったが、驚くべきことに、会場にはハロウィンの飾り付けがしてあった。クリスマスならともかく、介護施設でハロウィンは初めて見た。時代は進んでいる。クリスマス同様に、いずれ「ハロウィン・ソング」が巷にあふれる日も近いのではないか。

 冒頭に施設側のイベントがまずあり、14時40分くらいから開始。およそ40分で12曲を歌う。

「高原列車は行く」「おかあさん」「お富さん」「バラが咲いた」「二人は若い」「高校三年生」「荒城の月」「三百六十五歩のマーチ」「星影のワルツ」「時の流れに身をまかせ」「長崎の鐘」「憧れのハワイ航路」


 このところ歌っている秋の定番メニューがベースだが、施設側の嗜好を考慮し、微妙に調整を加えた。演歌系とニギヤカ系を少なめにし、平均年齢が高いことを考慮して、曲もやや古めを選択。

 聴き手は60名ほどだが、全体的に大人しいのは前回と同じ傾向。それでも、手拍子や一緒に歌う人もそれなりにいて、前回よりは手応えがあった。
 反応が良かったのは、「二人は若い」「荒城の月」「三百六十五歩のマーチ」「憧れのハワイ航路」あたり。
 ラストの1曲を歌う前に、次の曲で終わる旨を告げると、もっと聴きたいような声が利用者から出た。しかし、時間延長に関して結論を出せる担当者があいにくその場に不在で、結局リクエストやアンコールなしでそのまま終わることになる。
 このあたり、職員との連携がやや悪く、利用者の意向を汲み取れなかった印象はする。惜しいことをした。それでも終了後に声をかけてくれる方が複数いて、間隔が短かった割には、ライブ自体の出来はまずまずだった。