2012年5月20日日曜日

カエルの森・レプリカ

 たまに顔を出す都心のカエルヤ珈琲店で、1月に開催されたガリ箱展「カエルの森」の作品は終了後に撤収し、ひとまず大型のエコ袋にまとめて放り込んであった。折をみて小型のレプリカを作り、仕事部屋の一角にでも常設展示する気でいた。
 ところが、その後仕事が急に忙しくなったこともあり、家事雑事に追われるうちに先延ばしとなり、ついには春がやってきてしまった。

 この種の片づけものは、なるべく短い期間にケリをつけてしまうのが基本である。そうしないと家の中はたちまちゴミ屋敷へと変貌しかねない。
 ライブや旅行の片づけものは、ほとんどその日のうちに終わらせてしまうのが常だが、4ヶ月も放置したのは極めて珍しいことだった。


 これではいけないと、今日になってホコリをかぶっていた袋を開け、中のカエル達や木の枝などを取り出した。まずは不要なものを捨て、どんなスタイルのレプリカを作るか、じっと眺めて構想を練る。
 最初は単純にミニチュア版を作るつもりでいたが、並べているうちに次第に気が変わった。

 置く場所は吹抜け上端の幅14センチほどの手摺の上。この手摺に合わせ、横に細長い形のオブジェにしようかと思った。


 材料箱を漁り、幅45×長600くらいの胴縁材を発見。この部材に部分的に穴をあけ、木の枝を数本あしらってベース材を作り、周辺にカエルたちを飾る。
 暫定的に写真のような段階まで完成。スペースが狭いので、本番で使った布と豆は使わないが、松かさとドングリ、クルミは一部を使うかもしれない。
 不要になった大量の豆は4種類が混ざっているので、ていねいにより分け、元の缶に戻した。かって道東で農場を営んでいた友人からの貰い物だが、妙なところで役立った。
 作業中、トラ豆の模様が随分可愛らしいことに気づく。白と茶のマダラ模様で、まるで三毛猫のようだ。あまりにユニークなので手頃な透明グラスに入れてみたら、こちらもなかなか面白いオブジェになった。
 写真は分類作業中のもので、トラ豆オブジェは別の機会に発表とします。