2012年5月24日木曜日

怒涛のように咲く

 あまりお金にはなりそうもない原稿を午後から書く。このブログも含め、「書く」という行為は、歌と同じでなかなかお金にはならない。デザイン関連の作業でも文章や歌と似た面白さ、楽しさはあるが、はるかにお金にはなる。まあ、世の中そんなものだろう。

 キリのいいところで散歩をかねてお使い。近所では熱心な方がすでに野菜の苗を植えたり、種を蒔いたりしている。やや出遅れたが、菜園の下準備はすでに終えているので、いつも苗を買う近隣のスーパーでトマトと青シソの苗を調達。
 自宅のライラックが早くも8分咲き。ニワトコ同様、例年よりも早い感じがする。色の濃いこの時期のライラックが一番好きだ。怒涛のように花が咲き続ける。春から初夏への素早い季節の移り変わりだ。


 買ってきた苗を植えこみ、支柱を立てたり風よけカバーをつけたり水をやったりするうち、あっという間に夕方。夜は都心のカフェで平井正也さんのライブがあり、2年前も見届けたので、今夜も出かけた。
 前回よりも入りが少ない、との事前情報だったが、行って見れば立錐の余地もないほどの客。前回よりも多いくらいだった。
 平井さんのイメージは「ほんわか系バラード」だったが、今回はドラムに若い女性をサポートとして招いていて、前回とはまるで異なる正統派ロックンローラーとしてのステージに変貌していた。
 なんだかよく分からない不可思議なテーマの曲、という切り口は同じだったが、狭い店内にドラムの激しい音が響き、前半はやや頭がついて行かない感じだった。

 耳が慣れた後半はようやく楽しめるキブンに。まあ、それにしても合わせるのが3回目というドラマーの鈴木さんはすごいテクニックで驚いた。強くてメリハリがあり、アドリブ自在。恐れ入る。
 終了後に平井さんが、「今夜のステージはライブ録音してますので、もしかするとCDになります。鈴木さんとは今後二人で全国ツアーをしたいです」と宣言していた。予定にないダブルアンコールが飛び出したほどだから、さもありなん。
 ギターとドラムのたった2人だけでこれだけのサウンドが作れるのだと、またひとつ学んだ気分。