最初に出会ったのが20数年前のとある工務店。知人から紹介されて建築パースの仕事を打合せに行った際、担当だったのが建築士のSさんだ。
その後資格を活かして独立。時折仕事を貰っていたが、しばしして音信が途切れた。
家族経営ではあったが、会社の規模はそれなりだったので、後始末にかなりの苦労を強いられたらしい。札幌から離れた地区にいまは暮らしていて、わざわざ車で自宅に来てくださった。
3D-CADを使うちょっとした仕事だったが、資料は前日にメールで送られてきた。今日は久しぶりの顔合わせをかねた打合せだ。
Sさんとは同世代だが、人生勝負をかけた事業に失敗しても、まだまだ意気盛んである。その生きる意欲、見習いたい。
信頼できる方なので、仕事はもちろんお受けした。半ば隠居の身であるので、見積りは破格。まあ、細々と食べてゆければそれでよい。そんな我が身を幸せと考えなくては。