場所は札幌地下鉄東西線琴似駅地下の公的空間、パトス。10日ほど前に同じ場所で実施された地域中高年対象のイベントでも歌っており、すっかりお馴染みの場となった。
スタジオ前のロビーを使って1年ほど前から始まったコンサート、今回が10回目とかで、2日間連続で実施される最初の日だった。
出演者や集客面など、運営はまだまだ手探りの状態とは主催者の弁。何事も定着するには、ある程度の時間が必要だ。肝心なのは細くとも粘り強く続けることである。
今回の参加者は以下の通り。(敬称略)
19:00 菊地友則(ギター弾き語り)
19:20 伊藤賢一(クラッシックギター独奏)
19:40 =休憩&カフェタイム=
19:55 NoteOn Family(ピアノ&鍵盤ハーモニカ)
20:15 伊藤博一(クラッシックギター独奏)
2日連続開催ということで、出演者のブッキングには腐心した印象がする。ラストの伊藤さんはパトスの運営スタッフでもあった。
記録的な大雪ということで、かなり早めに家を出たが、写真係として誘った妻と話しながら進むうち、右折箇所を間違えた。迂回して遠回りしたこともあり、到着は開演10分前のギリギリ。
トップを務めることは決まっていたので、挨拶もそこそこに準備。客席はまばらだったが、19時ちょうどに歌い始めた。
この日のセットはクリスマスを多少意識した選曲にした。電子譜面には手製のリースを飾り、中心にはLEDイルミネーションを点滅させた。衣装もクリスマスらしく赤で決めた。
「ウィンターワンダーランド」(クリスマス系カバー)
「もっと」(シャンソン系オリジナル)
「抱きしめて」(歌謡曲系オリジナル)
「聖母たちのララバイ」(歌謡曲系カバー)
「夢咲く街 PATOS」(フォーク系オリジナル・初披露)
リハもマイクテストもなしだったので、1曲目はテストと挨拶をかねて1分ほどに詰めて歌った。2曲目以降は前回の様子からオリジナル中心で構成したが、なぜか今回に限って、オリジナル披露は私のみだった。
歌の終わり頃に数人の聴き手が入ってきて、終了後にも人が増えた。最終的に聴き手は10人ほど。前回は土曜夕方の開催だったが、今回は平日夕方の開催。人の流れがかなり違う。
これといったミスもなく、持ち時間内の19分で終了。同じ場では3度目なのでMCもうまくはさみ、落ち着いて進められた。ラストの「夢咲く街」は、この空間とイベントそのものをテーマに作ったばかりの曲で、この日が初披露だったが、評判はなかなかよかった。
その後、3組のパフォーマーの演奏や歌を客席で聴く。1番は場の気分を作る役で責任はやや重いが、その後はゆっくりできるという特権がある。
この日が初めての妻も、久しぶりの生ギターと生ピアノの演奏に満足。「思ってたよりもずっと良かった」と喜んでくれた。
終了後に他のパフォーマーの方々としばしの歓談。わずかな時間だが、前回とはメンバーも異なり、いろいろ有意義な情報交換をすることができた。