金はないが、暇とアイデア、そしてそれなりの技能はある。自分で作れるものは極力買わずに日々を過ごすのが、終末の見えた資本主義経済社会をしぶとく生き抜く知恵だと信ずる。
難しい理屈はさておき、前回作ったSヤイリ用木製ハンガーの要領に従い、木材の端材を加工して作成。ネックをはめる幅は48ミリ、壁からの持出し寸法は100ミリで、19×89のワンバイフォー材を使用した。ヤル気さえあれば誰でも作れるはず。
唯一気をつける点は、取りつける壁の位置。910モジュールの在来工法の場合、柱を基準に455毎に縦に間柱が入っているので、この中心に合わせてハンガーを取り付けること。
万一基準になる柱の位置が不明の場合、竣工図面などで確認するか、細い棒などで軽く叩き、音の変化する場所に柱か間柱はある。
ちなみに、我が家の硬い5ミリ厚のハードボード壁の場合、壁だけでもちょっとしたネジは充分に保持可能である。とはいえ、安全を考えて2台分のギターハンガーは、いずれも柱と間柱に固定している。
一説によれば、ギターはハンガー等で壁にかけるより、スタンド等で保持するほうが負担が少ないという。真偽は定かではないが、用心して我が家で壁にかけてあるのは、用済みのギターに限っている。