最近になって再度ネットでチェックしてみたら、最も安い物で価格は送料こみ1,200円前後といったところ。かなり迷ったが、あれこれ調べるうち、何とか自分で作れるのでは?と思い立った。
安く作るなら、やはり得意の木材加工に限る。簡単なスケッチを描き、しばらくアイデアの発酵を待ったが、いよいよそれを実行に移す時期がきた。
可搬式ギタースタンドの条件は、軽くてかさばらないこと。小さく折り畳めること。それでいて、ある程度の強度も必要だ。
当初のスケッチに従って材料を見繕ったが、手頃な寸法の9ミリ厚OSB合板の端材が見つかり、重さや強度の条件にも叶っているので、これを使うことにした。
最初のスケッチから微修正を加え、だいたいイメージ通りに完成。最初はビスや金具を一切使わず、L字形の合板2枚をひもだけで結ぼうと考えていたが、実際にやってみると頂点がぐらついてバランスが悪い。
そこで頂点の部分だけに金属の蝶番を使い、ひもは下部に2本使うことにした。
修正したスタンドに再度ギターをたてかけてみると、傾きが足りず、まだバランスが悪い。縦の寸法を290まで切り詰め、ギターの背があたる部分を斜めにカットすると、うまく収まった。
写真にはないが、他の違うタイプのギター2台でも、それぞれ問題なく使えた。
全体寸法は縦290×横200、部材の幅は約40のL字形である。ひもは実寸400で、端部を結んで約300に調整。AUの携帯が入っていた紙袋の取手を転用した。蝶番も合板も余り物利用なので、コストはゼロである。
重量を量ってみたら、約260g。市販品よりもはるかに軽くてかさばらない。施設訪問ライブ用の段ボール箱にも入るので、今後出番が増えそうだ。