お店に常備のエレアコを見ると、確かにサウンドホールには樹脂製のカバーで蓋がしてある。ハウリングとは無縁で、昨日の時点ではギターとPAとの相性とばかり思っていた。実際、お店のギターとPAは同じヤマハ製で、相性は抜群である。
しかし、今日になって妙に気になり、ネットでいろいろ調べてみたら、エレアコのハウリング対策として、サウンドホールカバーはかなりの効果があるらしいことが分かった。
自分のギターでも試してみる価値は充分あると判断したが、価格は1,000円前後もして、それなり。買って効果があればよいが、ムダになる可能性もゼロではない。
最近、可搬式ギタースタンドを自作したばかりなので、サウンドホールカバーも自分で作れるのでは?と考えた。
要は穴を一時的に塞げばよく、いつでも取り外せる構造であること。さらには、ギターの塗装面に悪影響を及ぼさない材料であればいいはずだった。
単純にボール紙を丸く切ってはめこむ気でいたら、絶好の丸い材料に思い当たった。不要になったCD媒体である。
さっそくサイズを測ってみたら、直径12センチ。サウンドホールの直径が10センチなのでちょうど一回り大きく、ぴったりではないか。不要になったCDが何枚か捨てずにとってあったので、ギターの色と相性のよさそうな物を1枚選び、加工した。
穴と全く同じ直径の厚紙を切り取り、CDの内側に接着材で固定すれば完成である。ギターのネック部分の幅が58ミリあり、ここだけはハサミでCDを切り欠いた。
厚紙は1ミリ厚のイラストボードを2枚貼り合わせてみたが、どうもしっくり収まらない。固定が甘く、弾くうちに脱落してしまうのだ。ボディにテープ止めはしたくないので、他の材料をあれこれ見繕い、厚めの段ボールを試しに使ってみたら、これがうまい具合にはまる。
材料そのものが固すぎず、アバウトな柔らかさが要求される。手持ちがなくて断念したが、3〜5ミリ厚くらいのコルクボードでも、おそらくうまくはまったと思う。しかし、段ボールでも充分使える。
使ったCDは往年のMacOS7.5で、装着すると、どことなくアヤシイ雰囲気になる。デザインもなかなかよいが、もしかするとこれ自体に骨董的価値があるのかもしれない。
自宅のPAで使った感じでは、何ら問題ない。イベントライブの前に、もう一度お店のPAでも試してみたい。
(その後、問題ないことを確認)
(その後、問題ないことを確認)
当然だがカバー装着により、生音は全く響かなくなる。あくまでアンプ増幅としての機能に限定される。ハウリングが起きず、生音も強調したい場合には外しておくべきだろう。