2011年3月27日日曜日

LED自転車ライトを自作

 雪に埋もれていた妻の自転車を整備し、夜に走行テストをした際、備付けのダイナモ式ライトを起動させようとしたが、全く機能しない。調べてみたら、完全に壊れて修理不可能な状態だった。
 ダイナモ式ライトは電池不要だが、車輪の回転で発電させる仕組みなので、ペダルが重くなるのが大きな欠点だ。20歳のときに自転車で日本一周した際には、20Kgほどの荷物を積んだので、ペダルが重くなるのを避け、電池式のライトを装備して走った。

 実際にライトを点けて走る場面と時間はごく限られているので、電池式のライトでもあまり問題はない。消費電力の少ないLEDライトが安く手に入るようになったいま、自転車のライトはすべて乾電池式にすべきかと思う。


 いつものようにネット通販で自転車用のLEDライトを調べてみたら、製品としてあるにはあるが、どれも高価で数千円はする。最も安いのが一般の懐中電灯が装着可能なライトホルダーで、ライトは付属してないが、これでも700円近くする。
 防水面の問題はあるが、小型のLED懐中電灯が100円ショップで簡単に手に入る。ホルダーを何とか工夫し、自作することにした。
 ネット上でも同じ理由で、手作りに挑戦している人が多数いた。それらを参考にしつつ、手持ちの材料を活かしてあれこれ試行錯誤。「イレクター」というパイプ部材の部品を使い、既存のダイナモ付ライトを外したあとにそのまま取付ける手法にようやくたどり着いた。
 いつもながら、この考える時間が非常に楽しい。DIYの大きな魅力である。

 使ったのは、「イレクター・J-118A」というパイプ用接続部品と、100円ショップダイソーで買った「LEDライト・D-011」。ちなみに、LEDライトは手持ちの分と同じタイプの色違いなので、部品や電池の相互融通が効く。
 ライトはアルミ製で錆びにくいが、電池を入れるネジ部の防水に不安がある。そこでここをビニールテープで何重にも巻き、同時に一回り太いイレクター内径に合わせることにした。


 取付けネジ部とライト固定用、そしてライト端部のスイッチ操作のためにイレクター接続部品に3カ所穴を開けたが、プラスチック製なので作業は難しくない。ライト本体はイレクター接続部品で極力隠すようにし、防水や耐衝撃に配慮した。
 LEDライト以外は手持ちの部材を転用したので、使ったのは105円。電池も含めてすべて買いそろえても費用は300円以下だ。

 完成後、さっそく点灯テストをしてみたが、明るさは充分。問題なく走れる。LEDライトは単4電池3本を使うが、連続点灯で40時間使えるという。切り忘れでもしない限り、電池切れは当分心配しなくてよさそうだ。
 防水面の評価はまだ未知数で、外に放置して問題がないか、しばらく様子をみたい。