2011年3月25日金曜日

あなたが寝てる間に…

 震災前に録画してあった「あなたが寝てる間に…」という洋画を観た。サンドラ・ブロック主演のハリウッド映画で、基本的にはラブストーリーだが、兄→弟へと主人公の気持ちが変化して行く過程が無理なく描かれていて、なかなか面白く観た。
 偶然や事件が起きるのはドラマや映画の常で、ごく短い時間に男女が恋に落ちるのも、現実にはあることなのでうなずける。しかし、問題はその過程で、シナリオや演出に無理があると、観る側としては素直に入り込めない。

 撮影時のサンドラ・ブロックは25歳くらいかなと思っていたら、何と30歳を過ぎていた。しかし、両親をなくして孤独ではあるが、夢を捨てずにひたむきに生きる女性を実に愛らしく、そして魅力的に演じている。
 最近では「イルマーレ」のアメリカ版にも出ているらしい。タイムスリップ物の異色映画だが、元祖韓国版は以前にテレビで観た。彼女が出ているなら、TSUTAYAで借りてこようかな、という気持ちにちょっとなった。
 さらに驚くべきは、彼女は東日本大震災にあたり、100万ドル(8千万円)を早々と寄付していることだ。ヨン様の10億ウォン(7300万円)寄付、巨人のラミレス選手の100万ドル寄付にもびっくりしたが、彼らは日本と関係が深く、「お世話になった日本のために」と、共に語っている。

 サンドラ・ブロックはそれほど日本と深い関わりがあるとは思えない。調べてみたら、彼女は過去にも世界中の災害で4度、それぞれ100万ドルを寄付している。
 勝手な推測だが、「いまの自分があるのは、受け入れてくれた社会と人々があるから」という意識が強いのだろう。人は社会と関わらずに生きてはいけない。お金は無理としても、その精神だけは見習いたいと思う。