2019年12月28日土曜日

ボツ街道から脱出

 久しぶりに投稿が地元紙に掲載された。このブログで断片的に記した固定電話解約に至る経緯を、規定の400字にまとめた内容。
 メール送信は12月7日のことで、その後音沙汰がなく、(さては今回もボツか…)と完全にあきらめていた。

「今回も」と記したのは、8月に「危険な公園のベンチ」と題した投稿をしたが、あえなくボツ。11月には「この一年」と称したテーマ投稿にも応募したが、これまたボツだった。
 20代から新聞投稿を始め、かっては採用率8割前後を誇っていた。投稿は私にとって、その後の小説やノンフィクション執筆等に至る「書くこと」の原点だった。
 文章が社会的評価を得たのちも投稿は細々と続けていたが、加齢に伴って同世代の競争率が激化。突出した説得力がない限り、採用は難しくなりつつあった。

 最近の投稿は全てEメールでやっていて、記録を調べると前回の採用は2013年4月。6年余りも前のことで、その後も数年に一度は投稿していたが、採用は遠かった。

玄関にネズミの正月飾り

 投稿ではなく、謝礼もないが、今年7月に孫の写真自慢が新聞に採用され、長いボツ街道から抜け出す微かな胎動を感じ始めていた。
 今回の投稿は急増する特殊詐欺対策や増税対策にも通ずるもので、高齢者にとっては大切な情報。タイムリーかつ有益なので自信はあったが、時間の経過と共に気持ちも萎えた。

 3週間も経ってから採用されたのは、「キャッシュカードすり替え詐欺が急増中」という記事が5日前の新聞に載ったこと。詐欺の入口となる固定電話を解約するなり、番号変更するなり、常時留守番設定にすることが手っ取り早い防止策なのは間違いなく、急な掲載に至った背景ではないか。
 年末が迫ってみな忙しくなり、投稿数が減って競争率が下がった可能性もある。

鏡餅飾った

 ともあれ、久々の採用が大きな励みとなったことに変わりはなく、来年にむけて「もっと書きなさい」という啓示に思えなくもない。
 車庫&物置の自力建替えという大仕事を無事に終え、来年は別のことに時間が割けるはず。自分にとって決して新しいことではないが、ブログ以外の「書く」という行為を、もう一度見直す気持ちにいまなっている。