担当者の移動で一時ペースが落ちたが、昨年から復活し、今回が実に16回目の訪問。多すぎるライブはマンネリとの壮絶な闘いとなるが、こうなれば飽きられるまで歌い続けよう。
開始はいつも遅めの15時。14時に家を出て、40分強で到着する。以前は1時間近くかかっていたが、裏道を開拓してから大幅に短縮した。
予定ちょうどの15時にスタートし、55分で15曲を歌う。(※はリクエスト)
「春一番」「二輪草」「瀬戸の花嫁」「真室川音頭」「港が見える丘」「上を向いて歩こう」「宗谷岬」「みかんの花咲く丘」「真実一路」「いい日旅立ち」「君恋し」「月がとっても青いから」「東京の花売娘(初披露)」「吾亦紅※」「花(滝廉太郎)※」
疲労感漂う終了後 |
聴き手は40名弱。大半が女性で、男性は3名ほどと少ない。新しめの曲が好まれる傾向にあり、前日のサ高住ライブとは構成をかなり変えた。
ところが、いざ歌い始めると場の空気感が以前とは微妙に異なる。曲間はもちろん、終了後の拍手もまばら。理由ははっきりしないが、利用者の顔ぶれがかなり変わっているようで、馴染みの顔が少ない。
介護度の重い利用者が以前よりも増えていて、歌に対する反応が弱い一因と思えた。推測だが、地域カフェや認知症カフェ、高齢者サロン等の増加により、介護度の軽い利用者がそちらへ流れているのではないか。
そうとは知らず、1曲目にキャンディーズの「春一番」を選んだのが大失敗。かってはアイドル系の曲を歌える数少ない場だったが、状況変化の早さは予想を超えていた。
前日と打って変わって難しい進行となったが、曲に関するMCを長めにとるなどし、めげずに歌い続ける。さらには反応のいい利用者を見つけ出し、目で重点的に語りかけて自らを奮い立たせた。
終盤に予定していた「小指の想い出」は難しいと判断し、咄嗟に「君恋し」に差し替えたが、これは正解だった。
大人しかった場も少しずつ乗ってきて、ラストは初披露の「東京の花売娘」で締めくくる。NHKの歌番組で知って急きょ覚えた曲だが、春にちなんだノリのいい曲。迷わず歌ったが、手応えはまずまずだった。
高音部が美しい曲で手拍子が打ちやすく、ラストには向いている。埋もれた名曲はまだまだある。
あれこれいいつつも堅実にまとめて、施設側には喜んでもらえた。