打合せにはケアマネージャーのほか、栄養士と作業療法士も立ち会って、退院後に大きく変わった母の容態に関する対応策を具体的に検討した。
短い間隔で様子を見に通っているので、内容の多くはすでに介護士さんから聞いていたこと。このところ車椅子に座ると一人で立ち上がろうとする気配はなく、以前のように座椅子に座って終日過ごす方針は、しばらく様子見となった。
座椅子の位置は食卓から遠く離れているので、車椅子で他の入居者と一緒に過ごすほうが疎外感は少ない。
食事と基本動作の回復が最優先なので、リハビリの方向性が相変わらず見えていないが、包帯巻きやタオルたたみに代わるゲーム的なリハビリとして、孫娘用に作った家族着せ替え積み木のことを提案したら、試してみることになった。
実は施設内にある碁石を混ぜ合わせ、白と黒に分けるゲーム的リハビリをさせてみたが、目を離すと口に入れようとするので採用不可となったらしい。4センチ角の積み木なら口に入れる心配はなく、頭と指先両方のリハビリを兼ねている。素材が家族なのも好ましい。
2〜3歳児の遊びと同じような課題であれば、興味を持ってやるのでは?という私の考えである。作業療法の一部に幼児教育の手段でアクセスしようという試みで、やってみる価値はある。
次回面会時に着せ替え積み木を持参する。もし使えるようなら、孫娘用には新しく作り直せばよい。材料はたくさんある。
このほか、厚紙にイラストを貼ってジグザグに切り、元の画像に戻す簡単なパズル(板パズル)も試してみたい。これはまだ形になってなく、新たに作る必要がある。
育児と介護、あまり大きな違いはないような気がだんだんしてきた。