進行中の平成断捨離作業で、唐草模様の古い一反風呂敷が出てきた。色あせや汚れ、ホツレなどが目立つが、妻が新婚時に布団を包んで持ってきたもの。今後使う予定は限りなくゼロだが、花嫁道具のひとつでもあり、いろいろな思い出が詰まっていて捨てがたい。
今どき唐草模様の大風呂敷となれば、骨董的な価値もある。まずは洗ってしばらく時間をおき、何かにリメイクしようとアイデアを練った。
大きさは195センチ四方もあるが、汚れがあってカーテンやノレンには使えない。生地が薄く、座布団カバーにもできないが、木綿なので枕カバーとしてなら使えそうだった。
枕カバーは年末年始に子供たちが集まった際に多数使うが、それなりの値段なので、木綿の端切れを使って自作する。だいたい1メートル四方は必要だが、最近はサイズの小さい端切れしか並んでなく、材料が不足していた。
唐草模様の枕カバーは見たことがないが、試しに枕を包んでみると、けっこうサマになる。
色あせや汚れがない部分を見繕って、必要な寸法91センチ×85センチで裁断する。表側だけで2枚取り出すことは難しく、一部は裏返して使うことにした。
相変わらずフットコントローラーの調子が悪いミシンをだましだまし動かして、どうにか2枚の枕カバーを作り上げた。
同じ柄の枕カバーが2枚あると潰しがきいて勝手がいい。ひとまずは子供たち用の予備カバーの位置づけだが、思い出がうまく生き返った。