2019年2月16日土曜日

遅れて白寿祝い

 昼近くに母の暮らす施設へと向かう。10日間の長きにわたって続いた真冬日も昨日で途切れ、雪がジワジワと解け始めた。
 わき道はぬかるんでスタックする危険があるので、幹線道路を迂回する。道は雪を山のように積み上げた排雪ダンプの行列で大混雑。

 途中スーパーに寄って、フルーツヨーグルトの4個パックを買う。いつもより少し豪華な差し入れだ。
 実は昨日が母の99歳の誕生日で、普段はLOOKチョコが定番だが、誤嚥のリスクもあるので、流動食に近いオヤツにした。
 母は車椅子で食堂にポツンと座っていた。「こんにちは、誰か分かる?」といつものように問いかけたが、首をひねって怪訝そうな表情をする。しかし顔色は悪くなく、5日前の面会時よりも元気がよさそうだった。
「誕生日おめでとう」と声をかけ、99歳になった旨を教えると、「え〜、もうすっかり婆さんだね」と自分で驚いていた。一時は危ぶまれたが、めでたく白寿を迎えられた。次なる目標は100歳だ。
 デジカメを忘れたが、買いたてのガラホのことを思い出し、記念の写真を撮る。


 やがて職員さんもやってきて、いろいろ情報交換。頼まれていた入れ歯洗浄剤とスポンジ歯ブラシ、フルーツヨーグルトを渡す。いきなり与えずに、事前にチェックしてもらう必要があった。
 看護師さんにも見てもらい、OKが出た。まだスポンジ系のオヤツが食べられないそうで、施設側が苦慮していたという。「助かります」と喜ばれた。

 職員さんを交えてあれこれ雑談するうち、頃合いをみて「さて、誰だか思い出した?」と何度か問いかけるうち、ようやく私の名前を呼んだ。
「ハイ、正解です!」と拍手の嵐。ここぞとばかりに、生まれ故郷の寺の名前(母は寺の娘である)を問うと、こちらも一発で当てた。
 まだ自力での食事ができず、包帯巻きのリハビリを再開する見通しもたってないが、こうして少しずつ記憶の揺り起こしから始めるのが早道かもしれない。
 断続的に続けていた青色申告書類の作成が、ようやく終わりに近づいた。経費帳と売掛帳のデータ入力&台帳転記が終わり、その後の決算書や所得内訳書、確定申告書の記入も控用まですべて終わった。残るは提出用を清書するだけなので、先は見えている。
 いろいろと出入りの多い年だったが、台風被害の補てんという予期せぬ自然災害をのぞけば、おおむね控えめで健全な収支だった。

 受け付けは18日からだが、駐車場がいつも大混雑で、夕方16時半を過ぎないとスムーズに入れない。切手代140円はかかるが、今年は郵送を検討している。ガソリン代よりもやや安く、何より貴重な時間が浮く。