2018年4月30日月曜日

セッション「春色時刻」

 8年ぶりに自宅ライブを実施した。参加者は3名なので、ごく内輪のセッションといった切り口だが、きちんとテーマを決め、持ち時間や開始時刻も厳密に設定。適度な緊張感があり、単なる練習会とは異なる。
 メンバーは昨年7月にネット経由で知り合った同年代のSさん。私の弾き語り活動をブログ等で知り、メールで連絡があって我が家に一度来ていただいた。
 弾き語りを始めた時期が70年代で、定年後に社会活動の一環として介護施設訪問ライブをやっていることなど、共通点が多い。

 今回は「春色時刻」とテーマを設定し、春に関連した曲を交えて構成する、という趣向だった。
 持ち時間は各自30分間で、開始は14時。前日に次男がGW帰省したので、いにしえの父子ユニット「tiny-ZOO」で飛び入り参加することになる。


 13時半にSさんがやってきて、ギターとPA一式を搬入する。普段使っているPAで歌いたいという希望で、組み立てと音出しリハーサルに15分ほどかかった。

 このPAがベリンガーの一体型「PPA200」で、5チャンネルのミキサーとリバーブ、そして100Wのスピーカー2台とマイクやケーブルが全部まとめてパッキングされているという優れもの。
 セットで12Kgと重さもまずまずで、価格はサウンドハウスで4万円強と安い。これから新たに活動を始める方には、お勧めかもしれない。
 1番は例によって企画者である私。持ち時間をぎりぎりに使って、以下の7曲を歌った。(※はオリジナル)

「ハナミズキ」「サクラ咲く※」「港が見える丘」「メガネを買う※」「アカシアの雨がやむとき」「あなたに会いに(初披露)※」「夕凪ワルツ※」


 8年ぶりでも、いつも練習している場なので特に緊張はなく、普通に歌い進んだ。長めの曲が多く、MCもやや長めにしたので、私にしては少ない7曲。時間次第では歌うつもりでいたシャンソン「バラ色の人生」が歌えなかったが、初披露だった「あなたに会いに」の出来がまずまずだったので、よしとしたい。
 7曲中5曲が春から初夏にかけての曲で、テーマ比率70%。そう厳密なものではないが、こちらもクリアである。
 Sさんとの曲重複を少し心配していたが、歌う前に確かめたら、問題なかった。
 14時35分くらいからSさんのステージ開始。PAは開始前にセットし、音出しチェックも済ませてあるので、転換によるロスはほとんどない。
 Sさんは自分のセットリストを予めワープロに打って持参してくれた。タイトルと歌手、簡単なコメントなどあって、大変分かりやすい。私同様に持ち時間をいっぱいに使って、以下の9曲を歌う。

「こころ手紙」「いい日旅立ち」「七つの水仙」「江ノ島エレジー」「みだれ髪」「五木の子守唄」「時には昔の話を」「青い夏」「岩尾別旅情」


 昨年のセッションでも感心させられたが、特にPOP系の曲での「ゆらぎ」が、聴いていて心地よい。クラシックギターということもあり、ストロークを使った曲は皆無だったが、ステージとしての統一感は絶妙だった。

 あまり知られていない曲とよく知られている曲をバランス良く配置していたのも効果的。「春色時刻」のテーマ比率は40%弱で、前半に集中させていた。
 同じ持ち時間で私より2曲多いのは、前奏間奏後奏を省略した曲が多かったせい。終了後に確かめたら、決まった時間内になるべく多く歌うために、普段からそうしているとのこと。
 15時10分からtiny-ZOOとしてのステージで、「恋は桃色」「恋のバカンス」の2曲を息子と歌う。直前に軽く合わせただけで、しばらく一緒に歌ってなかったが、何度もステージで歌っている曲なので、無難にこなす。


 15時15分頃に無事終了。昨日は母の対応やBBQ家族会で終日忙しく、充分な練習はできなかったが、4日前にデイサービスで1時間歌ったばかりで、喉の休養としては逆にそれがよかったようだ。
 既成概念に縛られないオリジナル中心で構成したこともプラスに働き、声もまずまず出た。
 終了後に2時間ほど簡単な茶話会を開く。初対面の次男も臆せず参加。中堅の営業マンらしく、うまく場をつないでくれた。なかなかやる。
 話の中で飛び出した曲を、その場で簡単に弾いて歌うという趣向もいつも通り。長らく遠ざかっていた自宅ライブだったが、たまにやると運営面や構成面でいい刺激になる。介護施設では歌いにくいオリジナルを心置きなく歌えるのが、大きな魅力だと再認識した。