いつもなら年が明けてからじょじょに塩辛くなり始め、春近くに水出しして塩味を薄めて食べるのが常だったが、今回は年末から早くもこの処理をしている。
干上がった大根に対する糠と塩の量は長年培ったレシピ通りだが、今回は大根が太かったことで樽から一部がはみ出し、石がうまく載らなかった。
そこで初めての試みとして樽をウッドデッキ下に置き、車用のジャッキで圧縮をかけてみた。いつもより早い5日で水は上がり、ただちに普通の石に換えたが、おそらく最初のジャッキによる圧力が強すぎて、必要以上の塩分が大根に取り込まれたのではないか。
いまのペースだと夏までタクアンを食べ続けることになりかねず、外気温はどんどん上がるので、管理も大変。そもそも夏は新鮮野菜を使って、ヌカ漬けを食べる時期ではないか。
とはいえ、せっかく漬けたものを捨てるのも忍びない。何とか水出し以外で塩味を薄める手段はないものか調べた結果、塩なしのヌカに再度漬け直す方法があるらしいことを知る。
残念ながら情報の信憑性が曖昧で、成功する保証がない。しかし、ヌカに再度漬けることで旨味を損なわず、塩味だけを薄くすることは、方向性としては間違っていない気がする。
12本のうち10本を漬け直すことに決め、以下の比率で作った新たなヌカを漬物用ビニール袋に入れ、外ムロのクーラーボックス内に収納した。うまくいくかどうか分からないが、未処理の2本がなくなり次第、順に食べてみたい。
・ヌカ600g ・ザラメ400g ・果実酒用焼酎120cc ・酢120cc