2018年4月27日金曜日

OS10.12への急な移行

OS10.9(Mavericks)はサポート対象外となりましたので、今後Chromeはアップデートされません」というショッキングなメッセージが、つい先日からChromeの起動時に表示され始めた。
 使いやすさを優先し、昨年11月に3台あるMacのOSを全て10.9に統一したばかり。その便利さを実感し始めた矢先のことで、軽いショックを覚えた。
 そもそもOSを10.6から一気に3つ飛ばして10.9に上げたのが、2015年12月のこと。当時は10.9でも充分新しいつもりでいたが、技術の進歩は矢のように早い。特にMacの場合はバージョンアップが激しく、それに合わせて関連するブラウザも、早々とサポートを打ち切ってしまう。
 ネットなしのPC生活は考えにくいので、セキュリティ面での対応は急を要する。幸いに3台あるMacはメモリ搭載も充分で、全て最新のOS10.13までアップグレードが可能だった。

 問題は常用するアプリケーションの対応で、仮にバージョンアップで使えなくなるアプリがあれば、そちらの対策も考える必要がある。
 ネット情報を駆使して調べた結果、何とか使えそうな目処が立つ。リスクを避け、試しにまず1台だけバージョンアップしてみることにした。


 OSは最新ひとつ前の10.12(Sierra)に決定。2016年9月のリリースで、最新安定版は2017年7月リリースの10.12.6だった。新しすぎるのも問題がありそうなので、妥当な選択だろう。

 アップグレード作業はいつものようにUSBメモリから行った。対象Macは1階に置いてあるMacBook。5ヶ月前にOS10.12から10.9にダウングレードしたばかりだが、今回はその逆作業となる。
1)インストール用USBメモリを挿してオプションキーを押しながら起動。ディスクユーティリティからHD全データを消去する。
「セキュリティオプション」から「ゼロを1回書き込む」を選択したが、OSのセキュリティが厳格になったせいか前回の倍近く、1時間15分もかかった。

2)そのままOS10.12のインストールを続行。こちらも前回の倍以上、1時間半かかる。最新安定版10.12.6を使ったので、「ソフトウェア・アップデート」は不要だ。

3)2台のMacから「移行アシスタント」を起動し、Mac-miniからデータ、アプリケーション、各種設定をそっくり移す。Ethernet経由だが、アプリケーションのアップデートも同時に実行し、約3時間で終了した。この間、2台のMacは一切使えない。
 アカウント名は移行元のMac-miniと同じになる。下位OSから上位OSへの移行なので、作業はスムーズだった。
(2018.7.27追記:2台のMacをEthernetケーブルで直結すると、移行時間は1時間40分に短縮された)

4)再起動後、GoogleやChrome、Dropbox等のアカウントにログインし、各種設定を共有する。VirtualBoxを始めとする各種アプリケーションは、ネット情報を元に多少の修正を加えただけで全て正常に作動し、胸をなでおろした。

 OS10.12は中古で買った際にインストールされていたMacBookで6ヶ月使っていたので、操作面での大きな戸惑いはない。前回同様一気に3段飛ばしのバージョンアップとなったが、数日使ってみて問題がないようなら、残る2台のMacにも順次移行させる予定。
 これにより、OSバージョンアップに関する不安からは、当分解放される。