2018年3月21日水曜日

ノルマ達成は順調

 彼岸の中日だが、明け方にマイナス8度くらいまで下がり、また5センチほど雪が降った。なかなかシブトイ冬だが、最高気温は2度くらいまでしか上がらずとも、陽射しが強い。雪はたちまち消えて、すぐに路面が現れる。
 予報では今後気温が極端に低くなることはなく、最高気温は5度以上をキープするらしい。冬が子羊のように去ってゆく。
 風邪を未然に防ぎ、前頭葉を鍛えるのが今年の大きな目標だが、その一環としてやっている「月に1冊の読書」を順調に消化している。
 最近読んだのは、前回に続く村田沙耶香の「殺人出産」と、姫野カオルコのエッセイ集「ああ、禁煙VS.喫煙」。それぞれ芥川賞作家、直木賞作家で、以前に読んで面白かったので…、という取っ掛かりがある。

殺人出産」は前回読んだ「ギンイロノウタ」よりも遥かに面白く読んだ。ある種の狂気を孕んだ作品であることは共通しているが、生と死を独特の視線で描いている。
 書かれたのが芥川賞授賞時期に近いということもあるのか、作品としての完成度の高さを感じた。ただ、常識的な価値観を求める方にはお勧めしない。

ああ、禁煙VS.喫煙」は、さまざまな社会現象をちょっと斜に構えた視点で描いている。読んでいて思わずクスリ…、ゲラゲラ…、とくる面白さ満載。妻にも勧めたら、同じく大笑いして読んでいた。
「リアル・シンデレラ」を読んで好きになった作家だが、同世代ということもあってか、自分とは相性のよさを感じる。図書館には多数の作品があるので、折を見て別の作品も読んでみたい。
 今年に入って、電子本も含めて都合5冊の本を読破。自ら課したノルマの達成は順調だ。健康面や母の介護対応などから、弾き語り関係の新しい場の開拓は滞っていて、現状では依頼されるライブの消化のみにとどまっている。
 読書は途中でやめたり続けたりが自在にできるので、時間的体力的な制約がほとんどない。今年のような星回りには向いている。