希望する13時半にマンションに着くと、孫娘は昼寝から目覚めたばかりで、最も機嫌の悪い時間。
先週預かった際も終始機嫌が悪く、ご飯も食べずに愚図っていたが、週末に息子が病院に連れて行くと重大な病気はないという。1歳半くらいから始まる「イヤイヤ期」ではないか?とお嫁さんは疑っていたが、我が家の3人の子にはなかった現象なので、対処方法がよく分からない。
私たちと顔を合わせたとたんに孫娘はギャン泣き。前回会ってからわずか4日後なので、顔を忘れているはずはなく、病気でもないとすると、やはりイヤイヤ期?(第一次反抗期)
お嫁さんはすぐに出かけたが、母親が消えると孫娘の泣きはいっそう激しくなり、耳が痛くなるほどの大声。なだめてもすかしても泣き止まず、立ち尽くしたままなので抱きかかえようとしても、足をバタつかせて拒否。
午前中に寝たので昼ご飯は食べてなく、テーブルに載ったままだが、食べる気配はもちろんない。
いろいろやっても効き目がなく、涙はすでに枯れているが、意地のように泣き止まない。いわゆる「カラッポ泣き」の困った状態だった。
私も妻もあきらめて方針変更し、好きなだけ泣かせておくことにした。妻はテレビを点けて韓ドラを見始め、私は持参のノーパソを広げてネットに集中。すると突然孫娘が椅子に座り、ご飯を食べ始める気配。すかさず妻がスプーンで口に運ぶと、むしゃむしゃ食べ始めた。
気づけばすっかり泣き止んで、時折笑顔など振りまいている。時計を見ると、母親が出かけてから30分が経過。よくぞ延々泣き続けた。あまりの豹変ぶりに今度は大人が戸惑う番だが、ともかくもご機嫌が直ったのだから、よしとした。
ご飯を半分くらい食べたあと、本棚から絵本を順に持ってくるので、片端から読んでやると大喜び。ネット情報で「イヤイヤ期には絵本が有効」とあったが、まさにその通りの反応だった。
その後は終始ご機嫌で、さっきまでの涙がウソのよう。声をかけるとオムツ替えも素直に従った。
15時近くになって大人と一緒におやつタイム。15時過ぎからはYouTubeに保存しておいた孫娘専用のアニメライブラリを順に見せてあげると、手を叩いて踊りながら一緒に歌う喜びよう。
15時近くになって大人と一緒におやつタイム。15時過ぎからはYouTubeに保存しておいた孫娘専用のアニメライブラリを順に見せてあげると、手を叩いて踊りながら一緒に歌う喜びよう。
ほどなくしてお嫁さんが病院から戻る。様子は逐一メールで報告していたが、ここ数日にはなかった機嫌のよさで、お嫁さんもホッとしていた。
初めてのイヤイヤ期にさんざ振り回されたが、時には「泣いても放っておく」というクールさも必要なのだと学んだ。