12月中旬に湿度が50%を切った時点で、100均のフェルト布を利用したエコ加湿器を設置済みだったが、これだけでは非力で加湿が追いつかない状態。
電気式の加湿器を買うのが手っ取り早いが、使わないときは邪魔になり、能力の大きいものは電気代も馬鹿にならない。本体やフイルターのメンテも面倒そうだ。
新たな投資をせず、無動力で加湿能力が大きい手段がないか検討し、よく聞く手法としてバスタオルを濡らして室内にかけてみた。
夜寝る前にビショビショに濡らしたバスタオルをかけてみたら、翌朝の湿度は1〜2%上がっていて、あるとないとでは大違い。その夜は喉が楽だったと、妻にも好評だった。
この結果に勇気を得て、次なる手段を試した。バスタオルはそれなりに効果があったが、扱いがやや面倒。湿度も最低45%くらいは確保したかったので、1階床下に施工してある10センチ厚の土間コンクリートに、直接水をまいてみようと考えた。
我が家の暖房と換気システムは、温度差利用のパッシブ換気と床下暖房を新築時から採用していて、床下に設置したパネルヒータの暖気を1〜2階の室内を経由して上方に導き、2階傾斜天井頂点に設置した換気口から外に抜く仕組みになっている。
1階居間には最大のパネルヒータが設置してあり、メンテナンスのために大きな点検口が開いていて、蓋をとれば水をまくのはたやすい。温度の高いパネルヒータ前に打ち水の要領で風呂の残り湯をまいてみた。その結果は以下の通り。
・1日目:
20時と0時に各2Lを散水。翌朝の2階湿度は40%から43%に上昇。
20時と0時に各2Lを散水。翌朝の2階湿度は40%から43%に上昇。
・2日目:
10時と17時に各2Lを散水。当日夜の2階湿度は43%から47%に上昇。
10時と17時に各2Lを散水。当日夜の2階湿度は43%から47%に上昇。
・3日目:
2階湿度が47%から42%までじょじょに下がってきたので、18時に2Lを散水。3時間後に2階湿度は45%に上昇。
・4日目:
2階湿度が45%から41%まで下がってきたので、17時に2Lを散水。3時間後に2階湿度は44%に上昇。1回2Lの散水で、約3%湿度が上がる。
2階湿度が47%から42%までじょじょに下がってきたので、18時に2Lを散水。3時間後に2階湿度は45%に上昇。
・4日目:
2階湿度が45%から41%まで下がってきたので、17時に2Lを散水。3時間後に2階湿度は44%に上昇。1回2Lの散水で、約3%湿度が上がる。
喉の痛みや乾きを覚えるのは主に寝ているときなので、測定は寝室のある2階で行ったが、1階は温度が2階より2度ほど高くなり、相対的に湿度は2%ほど低くなる。
まだテストは進行中だが、おおむね1日に2〜4Lを床下土間にまいてやれば、45%前後の2階湿度は確保できそうだ。
今回のテストは床下暖房やパッシブ換気を採用し、一体空間としてつながった1〜2階の計56畳相当を一気に加湿した場合のデータである。それ以外の条件下でも可能かどうかは不明。
たとえば床暖房システムを採用していて、玄関土間などを暖房している場合、打ち水によって部分的に同様の結果が得られるかもしれない。