2018年2月21日水曜日

転倒防止の具体策

 予報にはなかったが、またまた15センチほど雪が降って、明け方に除雪車も来た。昨日早朝に転倒して入院した母が、早ければ午後に退院するはずなので、午前中から今冬9度目の電動除雪機を出動。車庫前の雪を飛ばし、いつでも車を出せるようスタンバイする。
 13時過ぎに病院から電話があって、MRI検査で問題がなかったので、17時までに退院を済ませて欲しいという。気温が高いうちがよいだろうと判断し、ただちに車を出す。

 14時くらいに着いて、施設からの書類をナースセンターに渡し、入院に伴う書類を提出。同時に会計も済ませたが、明け方の診察で縫合手術や各種撮影もやったせいか、1万6千円弱という高めの費用だった。
 車を玄関ギリギリに停めさせてもらい、車椅子に載せた母を車の助手席側45度の位置に横づけ。車椅子から助手席に移動させるのに、ちょっとしたコツが必要だが、過去に何度も試みて要領はつかんでいる。
 普通は介護タクシーを頼んで車椅子ごと載せてしまうが、先週末に頼んだ際は、11キロの距離で5千円ほどもした。特殊車両を使った送迎付きの介護業務なので高めなのは当然だが、工夫すれば軽自動車でもやれないことはない。


 15時に施設に着いて、今度は施設の車椅子に乗り換える。母は顔の内出血が左目側にも広がっているが、足腰に大きな問題はない。右目がまだ開かないので、当面は車椅子生活になるが、食欲はあって、用意されたオヤツをさっそく食べていた。
 1週間後の抜糸のスケジュールを伝え、帰ろうとしたら、看護師長に呼び止められる。ケアマネジャーとヘルパーさん代表を交え、今回の顛末に対する謝辞と、今後の転倒防止策に関して話し合いを持った。
 昨朝に看護師さんと交わした内容と大きな進展はなく、今後も転倒は起こりうるだろうとの説明。私が知りたいのは具体的な防止策だが、施設側の提案は就寝時にヘッドギアをかぶって転倒による打撲に備えるというもの。母が受け入れるとは到底思えず、これ以外に明確な方針は示されなかった。
 過去にバリアフリー設計を複数手がけている建築士である旨を告げ、昨日から考えていた防止策を先方に提案させてもらった。

1)最も転倒リスクが高く、重大な怪我をしているトイレ内に、ひとまず対策を絞る。
2)転倒でトイレ内のどこにぶつけたか分からないというので、直後の状況写真をデジカメ等で記録する。
3)手すりのコーナー部等にぶつけた可能性があるので、危険性のある突起部などには、ウレタン製の緩衝材を巻くなどの対策をとる。
4)トイレ天井などに人感センサーを設置し、夜間に人の出入りがあった場合、警報が鳴るなどの処置をする。
(照明センサーはすでにあるそうなので、照明と警報を連動させることを提案)
5)職員が他の介護に忙しく、手が放せないときに事故が起きているので、他の介護にあたっている時間帯のみ、母の居室の外側に施錠するなど、トイレに行けない処置をする。
 このうち、5)は「拘束」にあたる可能性があって難しそうだが、他は検討していただくことになった。施設側のこれまで対策は、居室内に家具を並べて手すり代わりにし、行動範囲を制限するなど、居室内にこだわったもの。しかし問題はトイレ内にあると私は思う。
 そのほか、高齢者に子機を持たせ、親機から一定距離離れると警報で他者に知らせる、という装置も各種発売されている。徘徊防止装置だが、現状の母には有効のように思える。