2017年5月31日水曜日

忘れずにスズラン咲く

 風邪騒動に長男一家も交えて翻弄されている間に、庭の片隅で今年もスズランが可憐に花を咲かせた。たった一株から始めたが、環境がまずまず合っていたのか、順調に増えてくれている。

 風邪は少しずつだが、快方に向かっている感じはする。ただ、この1週間でかなり痩せた。今朝起き抜けに量ってみたら、51Kgを切っている。2キロ近く減ったと思う。


 気温の上昇に合わせて、周辺の雑草が伸び放題だが、まだ草刈りをするほど体力は回復していない。アリが活発な活動を始めて、家の中まで食料を求めて入り込んでくる。たかがアリでも、まとまってやってくると退治するにもかなりの体力を消耗してしまう。
 台所に面する外壁下に巣らしきものを見つけ、毎日熱湯を注ぐなど対処しているが、この方法はかなり効果的のようだ。そのほか、家の生ゴミ入れも常に狙われているので、画期的な対策を思いついて目下テスト中。この結果は数日中に出るはず。
 明日の午後はかなり前に予約してあった大学病院での歯根治療の日。麻酔して歯茎を切開するので、風邪の症状が改善しないようなら延期してもらうつもりでいたが、どうにか乗り切れそうな感じがしてきた。
 明日になって余程の急変がない限り、スッパリやってもらうことにする。

2017年5月30日火曜日

食べるか寝るか

 風邪の症状は一進一退。しかし、昨夜は明け方のひどい咳で起こされることはなかった。劇的な回復には程遠いが、少なくとも悪化だけはしていないと信ずる。
 いつもはマメにメールをくれる長男のお嫁さんがパタリと音信不通になり、孫娘と共に一家で風邪にやられたとは聞いていたので、余程具合が悪いのだろうと心配になって、長男に携帯メールで安否を確認した。
 PCメールだと病にふせっていた場合、対応に時間がかかる。その点携帯メールは字数も少なく、寝ていても読んだり書いたりは比較的容易だ。

 3時間くらい経ってようやく返信があった。案じていた通り、長男とお嫁さんは「ほぼ寝たきり状態」(原文のママ)だそうで、会社どころか日常生活がやっとの状況らしい。
 最も心配だった孫娘は幸いに回復傾向にあり、大病院での診察の結果、入院の必要なしで家に元気でいるようだ。
 自分の身体が思うようにならないとき、さぞや子守りや育児も大変に違いないが、残念ながら妻も私も似たような病状で、助けに行ける状態ではない。何とも歯がゆい。
 毎晩10時には寝て、翌朝8時くらいまで延々寝ているが、朝食をとって薬を飲むとまた眠くなる。薬に含まれる安定剤の働きに違いないが、それにしてもニンゲンこんなに眠れるものなのか?
 昼に起きて卵入りの暖かいニュウメンを自分で作り、食べる毎日が続く。外は夏日だが、とても冷たいものを食べる気にはなれない。風邪のせいで味はあまりしないが、ともかく食べないと病気は治らない。GW直後の暑い時期に1Kg入りのソーメンをまとめ買いしておいて正解だった。


 午後一番で6/4にライブを依頼されていた近隣のデイサービスからスケジュール確認の電話が入る。あと5日あるので、ギリギリ間に合うはずだった。万一無理なら、2日前の金曜にお断りの連絡をするつもりだったが、まるでそうした事情を知ったいたかのような電話だった。
 知らぬふりをするのもかえっておかしいので、こちらの体調を率直にお話しした。いったん電話が切れて施設側で対応を協議してくれた結果、無理は禁物ですよとのことで、今回は1ヶ月順延してもらうことになる。

 昨日に続くキャンセルで、何ともこちらも歯がゆい限りだ。6/11には認知症カフェで、6/20には紙芝居との昭和コラボで歌うことになっているが、何とかそれまでには間に合わせたい。
 月末になり、来月分の食費を下ろして食料品の買い出しをしなくてはいけないが、車が運転できないので躊躇していた。
 そこで昼食後の薬を1回だけパスし、代りにビタミンB系の栄養ドリンクを飲む。さすがに栄養剤で眠気はやってこないだろうと思っていたが、16時近くまでまた寝てしまった。

 暑さが和らいだ17時近く、車で近くのトライアルに行き、銀行と買い出しの用事を手早く済ませる。外は絶好の陽気だが、寄り道もせずにまっすぐ帰宅した。
 帰宅後、日ハムの試合をラジオで聞いていたら、またしても眠気が…。全く自分でもあきれるが、1時間以上も寝てしまった。このところ「食べるか寝るか」だけの日々が延々続いている。

2017年5月29日月曜日

いまが体調の底か?

 昨夜は私も妻も風邪の症状で具合が悪く、22時ころには床についた。熱はないが、鼻水と咳がひどい。市販薬を飲むと症状は収まるが、数時間経って薬が切れるとまた咳と鼻水が…、という悪循環だった。
 妻の症状は私より軽いのが救い。しかし、最初に風邪に罹った孫娘は私に似た症状で、薬との追いかけっこ状態らしい。

 悪いことに看病していた長男夫婦にも風邪が移ったようで、やはり咳と鼻水。元来が丈夫な長男だが、数年ぶりに風邪薬を飲んだとか。
 しかし、ミルクと母乳を併用しているお嫁さんはウカツに薬は飲めない。ひとまず害のないハチミツ大根を教えてあげたが、水曜にはかかりつけの病院に行くという。
 孫娘は町医者では手に負えず、近くの大病院に移るよう紹介状をもらった。最悪の場合、入院になるかもしれない。まだ10ヶ月の赤ちゃんに風邪や入院は酷だが、こうなれば根本的に治療するしかなさそうだ。
 この2日間、夕食後の薬が切れた深夜2〜3時ころに咳で目覚めてしまう。風邪薬は1日3回までで、食後30分以内が原則。飲めば症状が軽くなることは分かっていても、さすがに日に4度も飲むわけにはいかない。
 ちょっと困って、長姉から以前に貰った体力減退時の栄養ドリンク剤を飲んでみた。ビタミンB系のドリンクだが、これがけっこう効く。1時間弱で咳は治まり、そのまま朝まで眠れた。風邪薬との併用がいいのか悪いのか判断がつかないが、他の症状は出ていないので、たぶん大丈夫だろう。

 咳が延々止まらず、声が全く出ない。明らかに先週末よりひどい。試しに昨夜ちょっとだけ歌ってみたが、とても歌える状態ではない。どうやら先週末のカフェライブで全精力を使い果たしたようだ。
 明後日は昨年歌った障がい者施設で2度目のライブをやる約束になっていたが、朝9時過ぎに先方に電話。事情を話して、ライブは順延してもらうことになった。
 人前で本格的に弾き語り活動を初めて12年を超えるが、これまで一度だけ全く同じ風邪の症状で声がつぶれ、ライブを1ヶ月順延してもらったことがある。アマチュアとはいえ、自分の健康管理の不行き届きで約束を違えるなど、許されないことだが、いまはとにかく養生して身体を休めたい。

2017年5月27日土曜日

絶体絶命ライブ

 車で30分の近郊都市で6年ぶりのカフェライブをやった。別のライブで知り合ったR子さんの紹介で、1時間半のリクエスト型ソロライブである。
 初めての場だったが、ライブのシステム自体はこのところ介護施設系の場で多く手がけているもので、不安はなかった。問題は数日前から発症していた風邪気味の体調である。
 軽い咳から始まり、鼻水や声がれなど。熱はないが、ハチミツ大根や風邪薬、栄養ドリンクなどを総動員してもなかなか回復せず、前日の練習では最も高いキーが出にくいという非常事態だった。

 集客はお店側でやってくれて、私は単に歌うだけだった。だが、肝心の歌がこの状態では大問題である。
 一時は順延も考えたが、初めての場でいきなり順延はどうしても避けたかった。当日は早めに起きて喉の調整に励む。
 いろいろテストしてみると、低音は普段よりも響く感じだが、やはり高音がキツい。緊急対策として、前半に歌う数曲のキーを半音下げることにした。

 お店のキャパが20名ほどなので、当初は小型のPAを使うつもりでいたが、声量に不安があり、いつも通りローランドのCM-30を使うことにする。
 車を運転する都合で、当日は風邪薬が飲めない。出発直前に栄養ドリンクを飲んで凌ぐ。小瓶に入れたハチミツ大根も念のため持参した。


 外はあいにくの雨だった。まさに「泣きっ面に蜂」状態だったが、これも何かの試練と考え直す。余裕をみて開演45分前にお店に着いた。
 ママさんとスタッフの女性が準備の真っ最中で、歌う場所や電源の位置、CD販売法などを再確認する。ステージ位置は全ての席が見渡せるトイレ横の角に決定。相手に無用な心配をかけても仕方がないので、風邪のことは一切言わなかった。
 10分くらいで機材のセットや音出しテストは終わったが、数日前に電話で打診のあったプロジェクターによる歌詞投影をやってみることになった。
 スクリーン専用スタンドをまず立ててみたが、場所が狭くて歌う邪魔になる。マイク左横の壁にスクリーンを直接吊るすのが最適で、壁に設置してある照明金具にクリップをしばり、そこにスクリーンを止めてみるとうまくいった。
 プロジェクターの位置や角度を調整し、スクリーン上の照明は照度を絞ってもらう。以前に介護施設で使ったときより、はるかに見やすくなった。

 そうこうするうち、お客さんが次々と入ってきた。雨は降り止まないが、逆に運動会や農作業などが中止となり、歌でも聴きに行くか…、という方がいたのかもしれない。全く何が幸いするか分からない。


 予定ぴったりの14時に開始。まずはママさんの簡単な挨拶があり、すぐに歌い始めた。聴き手はスタッフ3名を含めると21名。ほぼ満席である。
 第1ステージでは、およそ40分で10曲を歌った。(※はリクエスト)

「ジョニィへの伝言」「青葉城恋唄」「サン・トワ・マミー」「古城」「パープルタウン」「ケ・セラ・セラ」「竹田の子守唄※」「糸※」「長い夜※」「くちなしの花※」

 出掛けに飲んだ栄養ドリンクが効いたのか、はたまた開始直前に飲んだハチミツ大根がよかったのか、咳の症状は全く表れず、声もまずまず出た。しかし、油断せずに「青葉城恋唄」「古城」ではキーを半音下げ、「ケ・セラ・セラ」では後半の転調を避けた。
 お店でのライブは10年ぶり以上とかで、前半の聴き手の反応はやや硬く、リクエストも遠慮がち。しかし、終了後の拍手は熱く、「古城」「くちなしの花」では曲間の拍手もいただく。手応えは決して悪くなかった。
 これといったミスもなく、前半を終える。咳の出る気配はなく、何とか乗り切れそうな感じがしてきた。
 14時45分から第2ステージ開始。およそ45分で13曲を歌った。
(全てリクエスト)

「恋の町札幌」「つぐない」「オー・ソレ・ミオ」「いちご白書をもう一度」「夜霧よ今夜も有難う」「時の流れに身をまかせ」「サン・トワ・マミー」「人生いろいろ」「酒と泪と男と女」「高校三年生」「まつり」「青春時代」「また逢う日まで」

 後半に入ると、場はじょじょに乗ってきた。かけ声や手拍子が自然に出るようになり、「いい声だね〜」という声も耳に届く。そんな聴き手にあと押しされるように、喉の調子もじょじょに回復してきて、大半の曲をいつも通りのキーで歌えた。
 終盤の「高校三年生」から一緒に歌う人が増えだし、場は歌声喫茶ふうの雰囲気になる。最後はラストに相応しい曲をと、ママさんからのリクエストで締めた。
 終了後、見知らぬいろいろな方に声をかけていただく。オリジナルCDも5枚売れた。「お捻り」をそっと手渡してくれた方までいた。
「声が満足に出ない」という絶体絶命のピンチだったが、ぎりぎりまで粘って調整し、何とか先方に迷惑をかけずに乗り切れた。自分にこんな力が残っていたことに、自分自身が驚いた。

 夕方、ママさんから感謝の電話と共に、次回のライブ予約依頼があった。終わったその日に次回の予約とは非常に珍しいが、ありがたくお受けした。苦境を乗り越えて、新しい道が拓けたかもしれない。

2017年5月26日金曜日

風邪っぽい

 孫娘に歩調を合わせるように、一昨日くらいから風邪の症状が出ていて、熱はないが軽い鼻水と咳がでる。風が強くて肌寒い中、銀行まで歩いて行ったのがよくなかったらしい。

 歌はひとまず歌えるが、本調子には程遠い。明日はカフェライブなので、このままでは先方に迷惑をかけてしまう。
 昨日から喉対策としてハチミツ大根を、風邪対策としてエルダーの煎じ薬を飲み、寝る前にはGWに末息子が置いていった風邪に有効という栄養ドリンクも飲んだ。


 一夜明けても体調はいまひとつ。あいにく買い置きの風邪薬は切らしていたので、ツルハに行って総合感冒薬を買ってきた。
 まず遅い朝食後に3錠飲み、昼食は暖かくて消化のいい卵にゅうめんを食べる。14時半ころにまた3錠飲んだら、急に眠気に襲われた。昨夜は咳で熟睡できず、薬に含まれる安定剤の効き目もあったのだろう。

 2階予備ベットに横になったら、すとんと眠りに落ちた。目覚めると18時を回っている。3時間以上も熟睡した。妻が午前中から友人との昼食会に出かけていて、ずっと静かだったせいもある。
 珈琲を飲んで歌の練習を恐る恐る始めたが、起き抜けということもあってか、高音が安定しない。明日も状態が変わらないようだと、曲によってはキーを半音下げる必要がありそうだ。
 PAは新しく買った小型のヤマハMS101-2を使うつもりでいたが、声量に不安があるので、出力の大きいローランドCM-30を使うことにした。

 数年ぶりの風邪症状、何とも間が悪いが、どうにか調整して明日を乗り切りたい。

2017年5月25日木曜日

予備iMacを買い替え

「新しいパソコンが欲しい!」と妻が言いだした。費用は自分で出すという。ずっと妻専用に使ってきたiMac-G5は買ったのは7年前だが、製品としては12年前の発売。さすがに古くなりすぎて起動やネット閲覧は動きが鈍く、セキュリティ面でも買い替えの時期だった。
 妻の用途はネット閲覧とメールくらい。最新ブラウザやセキュリティソフトが使えて、これまでと同じ操作感覚で使えるマック、という条件で機種を絞り込む。

 機種が多少古くても、OS10.9がインストール可能であれば問題ない。私がいまメインで使っているMac-miniがOS10.9で、インストール用USBメモリをすでに作ってあった。OS10.6.8以上がインストールされているマックなら、簡単に10.9にバージョンアップできる。
 いろいろ調べて、ヤフーショッピングでiMac-late2009という機種を見つけた。送料込みで26,800円で、上記の条件を全て満たす。当然ながら中古で初めて利用する店。しかしユーザー評価は悪くないので買うことにした。


 月曜に注文して翌日に発送した旨のメールが届く。アマゾンとはシステムがやや違うことに戸惑ったが、今日の午前中に商品が無事に届き、さっそく15時くらいからセットアップを始めた。
 OSは10.7.5が入っていたが、まずコマンドキー+Rを押しながら起動し、ディスクユーティリティから全データを消去する。時間は一瞬だが、中古で買ったマックの場合、まずこれをやらないとOSのインストールやデータの移行がうまく運ばないことがある。
 次にインストール用USBメモリを差してオプションキーを押しながら起動し、OS10.9をインストールする。こちらは20分強で終わるが、このあと再起動してアップルメニューから「ソフトウェア・アップデート」を実施する。
 OS10.9をOS10.9.5にアップデートするわけだが、ADSL回線だと軽く1時間はかかる。


 17時から2台のマック内にある「移行アシスタント」を使って、現状のMac-miniのデータやアプリケーション、各種設定をそっくり新iMacへと移す作業を始める。全ファイル容量は150Gほど。
 操作自体は難しくないが、移行中は両方のマックとも他の作業は一切できない。

 作業開始時に「3時間5分後に終わります」とメッセージが出たので、歌の練習や入浴、食事などで過ごす。その間、画面はスリープ状態で真っ暗。音も全く聞こえない。
 タイマーをセットして20時20分くらいにチェックしてみたら、作業は無事に終わっていた。アプリケーションの起動テスト、フォルダの小さな修正やドロップボックスとGoogleへのログイン処理などをやって終了。明日から普通に使える。
 新旧iMacの性能と消費電力は以下の通り。

《iMac-G5》2005年
・2.1GHz、PowerPC-G5、メモリ1.5G、HDD240GB
・OFF時 2W/起動時 75〜135W/サイト閲覧 100〜135W/スリープ時 5W

《iMac_late2009》2009年
・3.06GHz、IntelCore2Duo、メモリ4G、HDD500GB
・OFF時 0.5W/起動時 70〜100W/サイト閲覧 68〜91W/スリープ時 1W

 あらゆる面で性能は向上しているが、現状のメインPCであるMac-miniと比べても、消費電力以外の要素では全て勝っている。妻専用の予備PCでは惜しい気もするが、費用は妻が負担したので、非常時以外は妻専用だろう。

2017年5月23日火曜日

初めての病気

 孫娘がアリオ札幌でハイハイレースに参加するという。動画記録係を頼まれていて、午後から出かけることになっていたが、何としたことか昨日から39度を超える高熱が出たらしい。
 ただちに病院に行って解熱座薬をもらい、いったんは下がったが、夜になって再び39度まで上昇。座薬を入れると熱は下がるが、咳も出て体調よろしくない。初めての病気らしい病気で、お嫁さんはちょっとあわてていた。
 今朝になっても37.9度でハイハイレースどころではなく、2日続けての病院通いとなった。
 子供は熱をよく出すもので、私たちの子もそうだった。症状が重く、遠い病院に連れていくのに会社を休んだことさえある。

 幸いに夕方までに36.8度の平熱に戻ったようだ。土曜に家族で小樽まで出かけ、翌日曜には両親が出かけて私たちが子守り役。刺激の強いイベントが2日続いたこと、時期外れの暑さが急に平年値に戻ったなど、体調を崩しやすい条件がそろっていた。
 母乳の免疫機能がそろそろ失くなってくる時期で、人間らしくなる反面、健康管理では難しくなってくる時期でもある。メールでいろいろアドバイスしたが、保育園に行き始めると、場合によっては緊急時のサポート役を務めなくてはならないだろう。


 終日強い風が吹き荒れ、陽射しもなくて気温が上がらず、夜には久しぶりに暖房を点けた。裏庭のライラックが5分咲きだが、強い風にあおられて寒そうだ。

 午後の予定がぽっかり空いたので、霊園管理費の更新手続きをしに、市役所出張所〜郵便局〜銀行と回る。運動不足解消のため、途中のスーパー駐車場から歩いて回ったが、思っていたより風が強く、寒い。厚手のジャンパーにすればよかったと、途中で後悔した。
 管理費は年間3,240円で、墓所購入時に10年分をまとめ払いしたが、その10年目にもう入ったという。何とも月日の流れが早いことか。
 出張所でまず本籍入り住民票を取得。郵便局で次の13年分の管理費を下ろす。まとめ払いの年数が、なぜか法事と同じ7、13、17、33に変わっていた。
 銀行では20分以上も待たされる。払い込みは指定銀行のみで、しかもATMやネット払いに対応していない。手数料が高く、時間もかかる。いまどきシステムが古過ぎはしないか。

 家に戻って書類一式を封筒に入れたが、あまりの寒さに投函しに再度出かける気が失せた。買物をして母の施設に面会に行く用事もあるが、明日に順延することにした。

2017年5月22日月曜日

カラスに怯えてエルダー

 周辺空地や土手に自生するニワトコ(エルダー)の花が満開になった。この花は秋には紅く熟して、鳥たちの格好のエサになる。鳥の糞などから簡単に増えるので、真面目に栽培する人はほとんどいない。
 しかし、花や枝にはさまざまな効能があり、自然の万能薬である。ヨーロッパでは花を使ったエルダージュースが市販されているほど。

 毎年この時期には花でジュースを作り、夏の暑い時期に美味しく飲んでいる。昨年からは花の一部を乾燥させ、初めて風邪薬として使ってみたが、市販薬と変わりない効き目だった。
(調べてみたら、エルダージュースが500ccで1500円、乾燥エルダーが50gで500円ほど。高い)


 花の時期は非常に短く、数日ですぐに実になってしまう。気づいたら直ちに摘み取るのがポイントだ。
 今年は自宅東の土手近くに自生するニワトコを採取するべく、まずはデジカメで数枚の写真を撮っていたら、不意に頭上からカラスの居丈高な鳴き声。

 あっと思う間もなく、後ろからバタバタと羽音が迫り、振り向くと後頭部をねらって急降下してきた。かろうじて身を屈めてかわし、持参のボウルを抱えてあたふたと撤収。カラスは攻撃の手を緩めず、旋回して今度は正面から襲ってきた。
 すばやく玄関に逃げ込んで難を逃れたが、おそらく昨年と同じカラスだ。1ヶ月ほど前に近くのアカシアの大木に営巣したのを確認していたが、ニワトコの木からは少し離れている。しかしカラスは人の顔を覚えているというから「ここはオレの縄張りだ!」とばかりに、威嚇してきたのだろう。
 調べてみたら、昨年より1ヶ月も襲撃が早い。向こう2ヶ月、また憂鬱な時期が始まる。野生のカラスの寿命は8〜9年という説があり、一度顔を覚えられると、そのカラスが死ぬまで襲い続けるという。
 襲うカラスが先か襲われるニンゲンが先か、イノチの我慢比べである。


 東側のニワトコは諦めて、西側空地にあるニワトコを採取することにした。20房ほどを採って水を張ったボウルに入れ、虫を追い出す。
 スライスしたレモン1個分と共にボウルに入れ、水500ccとザラメ350gを煮立てて作った砂糖水を上からかける。粗熱をとってから上に皿で重しをして、ラップをかけて冷蔵庫に3日入れておく。あとはジュースだけを瓶などに移せば完成だ。
 気温がようやく平年並みに戻って過ごしやすくなったので、カラスに怯えつつも、外仕事をいくつか片づけた。
 まず2階に置いてあるヒポエステスを一回り大きな鉢に移植した。これまでの鉢はペットボトルを再利用したものだったが、春の訪れと共に急生長。
 ついでに重たくなって垂れ下がった葉を数枚剪定したが、もしかしたら切り戻しをする必要があるかもしれない。


 その後、ウッドデッキで長男のお嫁さんから頼まれていたクローゼットの枕棚を作る。遠くで鳴き声はするが、さすがにここまでカラスは襲ってこない。

 採寸や固定する壁の様子は、昨日両親が留守にする時間帯に孫娘を子守りに行った際に調査済み。片側の壁が石膏ボードで普通のビスが効きにくい。軽い物しか載せないというので、壁に依存せずに既存の棚板上に載せるだけのスタイルにした。
 古いシナランバー合板を再利用したもので見栄えはパッとしないが、ドアで隠れてしまう場所なので問題ないだろう。

2017年5月20日土曜日

芽吹いて花咲く

 昨日よりは幾分過ごしやすいが、札幌は3日続きの夏日。平年より7〜10度も高く、暑さに追い立てられるように木々がいっせいに芽を出し、葉を広げ、花を咲かせた。

 玄関横に一昨年植えたピンクのチューリップ、改良種は弱いと思っていたが、構ってやらなくても2年続けて美しく咲いた。


 木材で張った外壁を傷めてしまうため、その大部分を撤去してしまった南側軒下のナツヅタ、比較的問題ない車庫側の1本だけを残してあるが、こちらもしぶとく葉を広げ始めた。
 すぐに母屋外壁までツルを伸ばしてくるので油断できないが、うまく管理してやれば、いいアクセントになる。


 17年前の新築時に南西角に植えたドウダンツツジ、満足な雪囲いをしてやらないので、枝折れしつつも、今年も可憐な花を咲かせた。
 秋には紅く色づくはずか、条件が悪いのかあまり紅葉しない。まあ、春の花だけでよしとしたいが。


 マンション時代にドングリから育て、北西角に移植したミズナラ。余裕をみて植えたと思っていたが、どんどん枝を伸ばしてしばしば隣地を超える。
 毎年の大胆剪定が欠かせないが、高所の作業には危険が伴う。手に負えなくなれば、いずれ伐採するかもしれない。つまりは、自分の体力との闘い、ということになる。


 このほか、狭い庭の割には、まだ多くの樹木やら花やらが点在する。ライブや孫娘の世話で忙しく、なるべく手間はかけたくないが、大地と向き合って無になれる庭仕事自体はきらいではない。

 今日もあれこれ2時間近くもやって、かなり体力を消耗した。14時から日ハムの野球中継があったが、観ながら途中でうたた寝。目覚めたら試合の大勢は決していた。
 歌で使う体力と庭仕事で使う体力とは別物のようである。

2017年5月19日金曜日

古いブログ画像の更新

 このところ暇をみつけては古いブログ画像の更新作業に励んでいる。長くご覧いただいている方はご存知かもしれないが、当初このブログはヤフージオログで書かれていた。
 2006年7月から記していたそのヤフージオログに、突然の打ち切り通告があったのは、2014年4月のこと。8年分2500記事をほとんど手作業で22日かけて現在のBloggerへと移行させたが、実は画像は元のヤフーにあったものをそのまま転用した。

 つまりはヤフー内の画像アドレスを指定してBloggerへと呼び出していたわけで、ジオログは閉鎖になっても、画像そのものはずっと残されるというので、面倒を避けてこうした措置をとった。
(移行を終えた2014.4.18のブログからは、画像も全てBloggerへ送っている)
 ヤフー内の画像が消されない限り、ずっとそのままのつもりでいたが、ここにきて新たな問題が発生した。いわゆる「httpsセキュリティ問題」である。

 以前にもふれたが、最近になってヤフーに置いてある画像をBloggerで表示させると、その都度警告が出るようになった。ヤフーのアドレスは「http」から始まり、Bloggerのアドレスは「https」から始まるという理由からのようだ。
「http」と「https」を混在させると、セキュリティが低下するらしく、本来は「https」のみで管理すべきとか。


 とりあえずライブ関連の写真474枚をGoogleフォトに全て移動させたのが2016年11月のこと。ライブレポはヤフーのHPでも表示させているが、この場合は逆にBlogger内の画像をアドレス指定している。
 残った画像は閲覧の可能性も低いのでそのままにしてあったが、今回は別の事情から画像の引っ越しをせざるを得なくなった。詳細は省くが、ブログ内広告に関することである。エントリーするにはブログ内にセキュリティ問題があってはいけないようだ。
 調べてみたら、2006.7.20〜2014.4.17までの期間で計2261枚の画像がヤフーに残されていた。これをいったんPC内にダウンロードし、再度Googleフォトへと転送する。
 Googleフォト内の画像はhttps表示となり、セキュリティ面の問題は解消されるが、古いブログ記事にある8年分の画像を1枚ずつ差し替える、という気の遠くなるような作業が待ち構えている。

 ブログには写真のほかに小さなアイコンも多く使っているので、この画像も対象。容量の都合で小さかった画像を拡大表示させたりもしているので、手間はけっこうなもの。がんばっても1日で2ヶ月分程度しか更新できない。
 古い記事を読み返す意外な楽しみもあるので、夏までを目標にコツコツ続けるつもり。

2017年5月17日水曜日

曲間で拍手

 車で25分ほどの距離にある特養&デイサービス併用施設で歌った。今年最初のお楽しみ会イベントで、出演は私一人。
 4年前にネット経由で最初の依頼があり、以降年一回ペースで定期的な依頼が続いていて、今回が5度目である。いつも書いているが、依頼は3回目に高くて険しい壁があり、そこをクリアすると、確かな信頼関係へとつながってゆくケースが多い。
 開始予定は14時30分だったが、14時10分に先方に着くと、ステージ付の広いホールにはすでに100名近い入居者利用者の方々が整然と座っている。

 会場が広くて天井も高く、しかも80センチほどのステージがあって、客席との距離がかなり遠い。対応するために3回目からはPAを2台使うスタイルに改めた。
 これまではローランドの乾電池式PAをサブに使っていたが、今回は先日中古で入手したばかりのヤマハMS101-2を、初めて本番で使うつもりだった。


 素早く機材を設営したが、ステージが広くて高く、PAが2台ということもあって10分近くかかった。駐車場からステージまでの移動距離が遠く、機材運搬にキャリーカートを使ったことも手間取った要因のひとつ。

 それでも開始10分前にはスタンバイ。会場からは「ずいぶん待つね〜」との声が漏れてくる。担当の方とも相談し、予定より早く始めることになった。
 最初に施設長さんの挨拶があり、その後進行の方から私のプロフィール紹介がある。施設によっては「ではお願いします」と、いきなり始まってしまうことも多いが、このあたりは施設ごとの運営方針で大きく対応が異る部分だ。
 14時25分くらいからステージ開始。久しぶりのアンコールなどあって、35分で12曲を歌った。

「北国の春」「蘇州夜曲」「釜山港へ帰れ」「ここに幸あり」「二人は若い」「高校三年生」「みかんの花咲く丘」「恋のしずく」「港が見える丘」月がとっても青いから」「東京ラプソディ」「知床旅情(アンコール)」

 介護度が重い特養入居者と比較的元気なデイサービス利用者の両方が混在する場は対象を絞りきれず、対応が難しい。古い懐メロ系と新しい昭和歌謡系を分散させ、万人受けする曲を要所に配置するという苦心の構成である。

 実は今回のライブは当初4月中旬に実施予定だった。ところが直前の施設内インフルエンザ発症により、1ヶ月順延になった経緯がある。
 いつも事前に歌う曲目リストを提出していたが、概ね春メニューでそのまま使えそうだったが、「さくらさくら」だけは「みかんの花咲く丘」に差し替えた。


 人数は多いが、いつも全体的に大人しい場である。つまりは「傾聴型」の場だ。従って聴き手参加型や手拍子系の曲はない。
 ところが意外にも1曲目の「北国の春」の1番を歌い終えると、会場からさざ波のような拍手がおこる。過去にあまりないことで一瞬戸惑ったが、間奏で素早く「ありがとうございます」と言葉をはさむ。

 以降、「釜山港へ帰れ」「みかんの花咲く丘」「恋のしずく」月がとっても青いから」などで同じように曲間での拍手が湧き上がった。「北国の春」での曲間拍手は過去にも経験しているが、他の曲では他施設でもあまり記憶にない。
 以前にもふれたが、曲間での拍手は場が乗っている証し。手拍子や共に歌う声は少なかったが、場の反応は充分よかったといえる。
 先方の要望通りに30分で歌い終え、進行の方が締めの挨拶を始めた。すると会場から「アンコール」の声が複数あがる。実は前日のスケジュール確認電話の折、「もしかするとアンコールがあるかもしれません」とは聞いていた。
 以前に数回あった進行の方によるアンコール要望、つまりは「お約束アンコール」とてっきり思っていたが、そうではない。何か利用者の方と事前に打合せがあった可能性も否定できないが、場の流れには沿うものだった。

 初めて使ったサブPAは手製スタンドアダプターを含めてうまく機能。今後使えるメドが立った。前半での声の伸びがいまひとつの感じだったが、後半になって持ち直した。5度目の依頼、無難にこなせたと思う。

2017年5月16日火曜日

リラ冷えですか

 日中の最高気温が10度くらいまでしか上がらず、陽射しもほとんどなくて、季節が逆戻りしたような寒さ。いつもGW後のこの時期にやってくる冷え込みで、(もしや「リラ冷え」?)と一瞬思ったら、新聞に「明日からライラック祭り」の見出しがある。やっぱり。
 写真によると、大通公園ではすでにライラック(リラ)の花が咲き始めている。札幌北端の我が家にあるライラックはまだ蕾の状態で、開花にはしばらくかかりそう。
 午後から歯科に行く。2度目の歯根治療の日だったが、壊死した神経の残滓を柔らかくする薬を前回注入したにも関わらず、患部は固く石灰のように固まっていて、薬が全く効いていないという。
 このまま歯の先端側から治療を続けても効果がないので、歯肉をメスで切開し、歯根側から治療しないと治らない、と宣告された。当然ながら町医者では治療不可能で、大学病院への紹介状を書いてくれた。

 期待はずれのガッカリな状況になってしまったが、予約して行けば1回で治療は終わるだろうとのこと。抜歯は何としても免れたいので、受け入れるしかない。この種のことは早いほうがいいので、今週中にはケリをつけたい。


 一昨日の母の日当日に次男からもカーネーションが届き、今年は3人の子供から思い思いのカーネーションが届いた。家中が赤い花で艶やかに彩られている。

 これまた不思議なことに、今年はそれぞれにお菓子がオマケのようについてきた。長女からはゼリーが、長男(手配はお嫁さん)からはロールケーキが、次男からはカップケーキがそれぞれ送られてきた。
 単なる偶然なのかは分からない。「花よりダンゴ」ということわざもあるくらいだから、売り手側の戦略として、花とセットでお菓子も買ってもらおう、という商魂かもしれない。
 しかし、夫婦そろって食べることには目がなく、連日美味しくいただいている。

2017年5月14日日曜日

札幌ドームでサッカー観戦

 ご近所コミュニティカフェのオープニングライブを無事に務めたあと、一息入れて夕方からコンサドーレ札幌の試合を観に札幌ドームへと出かけた。
 札幌ドームは実に6年ぶり。前回は2011年12月にJ1昇格をかける最終戦を観に行ったのだった。
 数日前に長男から連絡があり、仕事関係で無料のチケットが手に入るという。聞けば取引先接待用で、かなりいい席だとか。
 しかし、対戦相手は上位球団のガンバ大阪で、苦戦は必至。しかもキックオフが19時で、ガン発病後ずっと自重している夜の外出を強いられる。いったんは断ったが、なぜか妻が行きたいようなことを言い出した。

 妻はまだ札幌ドームに行ったことがない。長男と二人で行くような口ぶりだったが、帰りが22時近くになり、家で留守番していても、結局は最寄り駅まで車で送迎することになりそうだった。
 札幌ドームの急勾配な階段で膝の弱い妻が難儀するのも目に見えている。今回は禁を破って二人で出かけることにした。


 札幌ドームはペットボトルや缶飲料の持ち込みが禁止だが、水筒はOKだった。弁当も建前上は持ち込み不可だが、手製のオニギリ程度なら問題なさそうだったので、3個準備する。アラジンの魔法瓶に熱いソバ茶を入れ、他にあめ玉や双眼鏡を準備した。

 最寄りの地下鉄駅近くに車を停め、そこから地下鉄で移動。長男とは18時過ぎに札幌ドーム近くのヨーカドー前で待ち合わせた。気温が低く、冬のような装備で身を固める。地下鉄駅からドームまでは強い風が吹いていたが、ドームに入るとさすがに暖かい。
 入場時にファンサービスとかで、600×900のフリース製オリジナル応援ブランケットを一人ずつ手渡された。先着2万名の大盤振る舞いに驚く。尻が冷たいので、選手入場時以外はずっと座席に敷いていた。


 19時3分にキックオフしたが、試合展開は一進一退で両チームとも決め手を欠く。しかし、上位チーム相手に善戦している、とも言えた。
 このまま0:0で前半終了か…、と思いかけたとき、ちょとした隙をつかれて鮮やかなダイレクトチップシュートを決められる。さすがにJ1上位チーム、思い通りにはいかない。

 ハーフタイムで妻と共にトイレに走る。トイレが増設されたらしく、男女とも並んでいる割に待ち時間は短い。
 後半開始前に3人でオニギリをほおばる。この日の入場者は21,174人と発表がある。なかなかの入りである。
 後半も似たような展開だったが、じわじわと相手に主導権を握られる。絶好のチャンスを審判の不可解なアドバンテージ判定で逃したり、ようやくゴール!と思いきや、敵の見事なオフサイドトラップでノーゴールとなるなど、なんとなく「勝てない…」雰囲気のまま、時間が経過。

 劣勢を挽回するべく、攻撃が前がかりになった裏スペースを突かれ、終了間際に決定的な2点目を失う。そのまま試合は0:2で終了。小さな決定力の差だが、これがJ1の厳しさだった。


 地下鉄の混雑がイヤで終了と同時に席を立ったが、地下鉄は案外簡単に乗れた。空腹で寒かったので途中のスーパーでマグロの刺身やカニ寿司を調達。22時近いので、どれも見切り処分で安く買えた。

 家に戻って熱い風呂に入り、焼酎のソバ茶割りなど飲みつつ、残念会となる。ライブを含めて一日に二度のイベントは少し疲れたが、携帯の歩数計は7,500歩ほどでそれほど多くはない
「思っていたより階段がキツくなかった」と妻はいい、また行ってもよさそうな口ぶりだ。

コミカフェ・開店記念ライブ

 自宅から徒歩10分のご近所に開店したコミュニティカフェ和氣藍々のオープニングで歌った。「篠路まちづくりテラス」が正式名称とかで、「テラス開き」と案内冊子にはある。

 店長のY子さんとは同じ経営母体のNPOが運営する地区センターで7年前に知り合った。ロビーコンサートの企画書を持参した折に応対してくれたが、その後コンサートは実現し、時を経てY子さんも館長に昇格。ライブ関連での長いおつき合いが続いている。
 地区センターからコミュニティカフェへと担当が変わり、今回の依頼へとつながった。


 1ヶ月前の内覧会に訪れ、歌う位置やコンセントの状況などは調査済み。イベント開始は11時だったが、20分前に会場に着くと、すでにかなりの人が集まっていた。
 出資者を中心に地域関係者のほか、札幌市からも広報の取材を含めて、かなりの人が来ている。最終的には70名を超したそうで、まさに立錐の余地もない盛況だった。
 運営側の挨拶や来賓挨拶、開設までの経緯説明、スタッフの紹介などあって、予定通り11時45分からライブを始めた。

 ところが直前の音出しチェックで、エレアコの音が大きすぎる。逆にマイクの音が小さすぎる。一瞬パニクリそうになったが、落ち着いてコード類を見直したら、エレアコとマイクのケーブルを逆に挿していた。
 進行をノーマイクでやるといっていたY子さんに、急きょエフェクターなしのマイクをお貸ししたので、再セット時に間違えたらしい。以前にも似たミスを犯しているが、その後マイクとエレアコのケーブルに色違いのテープを巻いたので、ぎりぎりで気づいた。危ない。


 持ち時間20分ちょうどで5曲を歌う。「できればオープニングにふさわしい内容を」とY子さんからの希望があり、それを意識した構成である。

「365日の紙飛行機」「ケ・セラ・セラ」「時の流れに身をまかせ(三択リクエスト)」「かなりや」「好きですサッポロ」
「365日の紙飛行機」は歌詞の内容が今回の手探り的企画に似ていて、迷わず1曲目に決めた。期せずして会場からは手拍子が湧く。
「ケ・セラ・セラ」は準備万端整えて船出したあとは、運を天に任せる気構えも大事と選んだ。

 3曲目は昭和歌謡の三択リクエストで、開店には無関係だが、普段やっているリクエストスタイルの雰囲気を味わってもらうためのプチ企画。他の候補曲は「時の過ぎゆくままに」「ブルーライト・ヨコハマ」だったが、僅差でテレサ・テンが抜けた。
「かなりや」は古いものに光を当てて見直そうという曲調がコミカフェの主旨とよく似ていること。ラストの「好きですサッポロ」は地元を愛する気持ちが、同じくコミカフェの設立主旨と一致していることから選んだ。


 特に前半部での反応が熱く、手応えは抜群だった。先方の希望通りに20分で終えたが、感触として後半がやや緩んだ印象。
 終了時の時計は12時を回っていて、厨房からは美味しい食事の匂いが立ち込め、一部はすでにテーブル上に並んでいる。イベントが1時間を超し、聴き手としては音楽よりも食欲、というのが正直なところだったのではないか。
 結果論だが、3〜4曲で15分以内がほどよい時間だった気がする。

 とはいえ、曲間のMCもうまく使って、そつなくまとめたことは間違いない。Y子さんを始めとするスタッフの方々にも喜んでいただけた。
 本格営業は2日後の火曜日からだが、今後も何らかの音楽イベントが企画される可能性は高い。声がかかれば喜んで協力したいと思う。