2017年1月28日土曜日

コミカフェ・オープンマイク

 市内やや遠方にある手稲区のコミュニティカフェ「めりめろ」のオープンマイクで初めて歌った。別のカフェコンサートで知り合った若い女性からのツイッター情報で知ったもの。

 コミュニティカフェに関しては、自宅近隣にも設立を模索する動きがあり、発起人代表のY子さんとは以前からの知り合いで、場所や運営に関し、時折相談を受けたりしていた。
 発足の折には音楽系のイベントも実施する可能性が高く、その場合は協力することになっている。市内のコミカフェとしては先輩格なので、見学と勉強もかねた今回の参加だった。
 エントリーは先着5組で、持ち時間は正味20分。内容は音楽に限らず、パフォーマンス的なものなら、なんでもOKだった。
 エントリーや細部の詰めは全てメールでやったが、打合せの段階で地元コミュカフェ設立準備委のY子さんが、偶然相談に行っていたことを知る。世間は案外狭く、同じ志の道はどこかで通じているものだ。


 会場はJR手稲駅に隣接するビル2階にあるが、行くのは今回が初めて。幸いに年に数回招かれるデイサービスへの経路にあり、迷う心配はなかった。
 集合時間は開演30分前の14時30分だったが、前日と打って変わって平年なみの寒さが戻り、道路は完全に凍てついていた。それでも50分で無事に先方に着く。車は3時間まで無料の量販店駐車場に停めた。

 責任者のMさんと挨拶を交わし、カフェ内を見せていただく。ビルは新しく、店内も新装されたばかりで、洗練されたインテリアだった。台所はもちろん、完全バリアフリーのトイレもカフェ内にある。
 壁際には市民に開放された小物物販コーナーがあり、店内奥には高さ40センチほどの小上がりがある。普段はここにテーブルも並ぶようだが、ライブ時など、時に応じてステージにも変貌する仕組みだった。
 動線がシンプルでよく考えられている。市民の憩いの場としては、こうありたいものだ。
 この日エントリーしたのは最終的に4組で、14時45分からリハーサルを始めた。本番一発勝負でも構わなかったが、PAが初めて使う新品ということで、その調整もかねていた。
 音響は専門の担当者がいたが、初めて使うせいか、ちょっと時間がかかった。使い慣れている譜面付きマイクスタンドを持参し、マイクのみを借りた。
 他の2組が続けてリハーサルし、時間ぴったりの15時に開始。ちょうど20分で5曲を歌った。

「さくら(直太朗)」「ケ・セラ・セラ」「桃色吐息」「サクラ咲く(オリジナル)」「365日の紙飛行機(二択リクエスト)」


 オープンマイクは今回で7回目だそうだが、お店のHPやフェイスブックから、過去の参加者はかなり若い印象がした。セットリストはその若い層を多少意識しての設定である。
 実際に蓋を開けてみて分かったが、最終的な参加者16人のなかで、同年代と思しき方は私を含めて3名だけ。入口近くには女子高生の集団が座り、ほぼ予想した通りの客層だった。
 完全アウェイ感の漂う初めての場でのオープニングアクト。やや苦手としている高いステージ。そして慣れていないPAという難しい条件が重なったが、特に上がることもなく、淡々と歌い継いだ。
 途中、強いストロークの曲でハウリングを確認。初めてのPAなどでしばしば起きる現象だが、防止用のサウンドホールカバーを忘れた。ギターの音量を手元で絞ることで何とか回避したが、持参するべきだった。

 4曲目でサクラ系のオリジナルを歌い、持参のオリジナルCDを告知。(オリジナルCDの販売は許されている)ラストでは得意の二択リクエストを仕掛けた。
 5日前の白石イベント広場とは組み合わせを微妙に変えたが、若い聴き手が多いこともあってか、「上を向いて歩こう」が僅差で脱落。女子高生にも人気のAKB48が支持された。
 途中から手拍子も飛び出し、まずまずのエンディング。モニタがないので音がやや聞き取りにくかったが、無難にまとめた。

お店のFacebookより転載

 その後、ハンドベル、マジック、ピアノ弾き語りと続き、最後に飛び入りでギター弾き語りがあって、ちょうど17時にイベントは終わった。
 転換にそれぞれ5分を使ったが、持ち時間をオーバーすることもなく、快適な進行だった。
 各自のパフォーマンス内容は程よくバラけていて、男女比が2:3。年齢層も下は女子高生から上は還暦シンガー(私)までと幅広く、広く地域に根ざした活動を目指すコミュニティカフェの在り方としては、望ましいものだったろう。

 明るいうちに始まって夕食前に終わるのは、中高年にとっては大変ありがたいシステムだった。聴き手はワンドリンク付500円だが、演者はワンドリンク付で参加費無料というのも嬉しい。
 ガン療養中の身なので、何かと負担の多い夜のライブは未だ自粛せざるを得ない。次なる機会があれば、また参加したいと思う。