2017年1月19日木曜日

山は越えた

 一昨日に続き、早朝に起きて母の暮らす施設へと向かう。退院してから4度目となる月に一度の診察日で、予報では吹雪のはずが、雪はチラつく程度で穏やかな日和だった。
 いつもより少し早めに出たせいで、病院にも早く着いた。前回は駐車場の空きが数台でギリギリだったが、今回は入口に「残34台」の電光表示。正面玄関に比較的近い位置に、余裕で停められた。

 受付を済ませると、ただちにレントゲン撮影。終わって待合室に座ったとたん、すぐに名前を呼ばれた。時計は予約時間の10時を少し回ったばかり。こんなに早く呼ばれたのは初めてだ。
 見回すと待合室にも空席が目立つ。寒さの最も厳しい時期ということで、患者が来院を敬遠したのだろうか?


 担当医の説明によると、患部はかなりの回復が見られるそうで、特にボルト固定した左大腿骨は折れた部分が完全に接着。左肘もほぼ接着とのことで、次回通院は雪解け後の4月でよいそうだ。
 この1ヶ月転倒が全くなく、施設側の細かい配慮で以前よりも食事量が増えつつあって、回復を早めた可能性が高い。
「ご飯、ちゃんと食べてる?食べないと骨がくっつかないよ」と、見舞いに行くたびに声をかけていたが、人間まず食べないと始まらないということだ。

 雪道で普通仕様の軽自動車を使った車椅子での病院送迎は想像以上に厳しく、一人でずっと続けることに難儀していただけに、予想を超える順調な回復ぶりに正直ホッとした。
 この日は会計も空いていて、5分ほどであっという間に終了。前回より1時間以上も早く施設に送り届けたら、職員の方も「今日は早いですね!」と、びっくりしていた。

 その足で近くにある大学病院歯科に行き、治療費の支払いを済ませる。先週までに医師が通って母の入れ歯を調整してくれた分で、こちらは送迎の必要はなく、支払いだけが家族の義務。
 かくして母の病院がらみの用事が一気に2つ片づいた。整形外科はまだ完全に決着したわけでなく、潜在的な転倒のリスクはずっとつきまとうが、ひとやま越えたことは確かだ。