やってみないと分からないが、「このリスト中から選んでください」とお願いしても、全く別の曲が飛び出す可能性は充分ある。オリジナル曲を除いて約700曲のレパートリーはあるが、誰も知らないようなマニアック的フォーク系の曲をさらに除外すると、残りは600曲ほど。
600−200=400曲の中にも入っていない曲なら、「すみません、歌えません」とおわびし、同じ歌手の別の曲がもし歌えたら、「……なら歌えますが、いかがでしょう?」と聞くと、たいていはOKが出る。これがこれまでチカチカパフォーマンスで得た経験である。
これまたやってみないと分からないが、この際チカチカパフォーマンスでも、より積極的な形でリクエストを受けてみようかと画策している。
これまでは数曲歌った時点で立ち止まってくれた熱心な聴き手に、「こんな感じの曲がお好きですか?」と話しかけると、かなりの確率でリクエストが出る。リクエストを明確な意思表示として最初から掲示しておくと、果たしてどうなるだろう?
好奇心がくすぐられる話なので、機材を増やさずに告知看板を出す手法に関し、考えた。
いつも持参するセルフ写真撮影用の一脚棒をキャリーカートの片側上部に固定し、ここから「リクエスト受付〜下のリストからお願いします」と記した看板をまず吊るす。さらに下端に取りつけたフックに、透明フォルダに入れたA4版リクエスト曲一覧を数枚入れておく。
関心を持って近づいてきた人が抜き取って手に取り、応じてくれることを期待したものだが、実際に作って設置してみると、位置が高いので遠くからでも目立つ。斜めになったフォルダも、けっこうなアクセントである。
自立式看板に匹敵する手段かもしれないので、なるべく早い時期にその効果を試したい。