2014年10月11日土曜日

ブローノイズ除去法

 新CD用として録音の終えた11曲の細かいマスタリング(編集作業)をやっている。音は無加工で取り込んでいるので、まずは適当な数値でリバーブをかけるほか、単純なノイズを無音化したり、音の強弱の調整をするのが主な作業。
 ノイズ系で重要なのがブローノイズ(ポップノイズ)の除去。息がマイクに直接当たることに寄って発生する「パピプペポ」系の音だが、非常に聞き苦しいので、なるべくなら録音時に入れないよう工夫するのが望ましい。

 慣れない頃は1曲に数箇所も入ってしまって閉口したものだが、最近は機材のセットや調整法、そしてマイクの使い方にも慣れ、ほとんど入れることなく録音できるようになった。
 それでも全体を通して聴いてみると、たまに遭遇することがある。ピンときたら編集ソフトの拡大機能を使って、ブローノイズを強制撤去してしまう。

選択部分がブローノイズの正体

 除去にはちょっとしたコツがあって、波形のつながりを考慮しつつ切り取ること。画像の例なら、中央線やや下あたりの、数値が同じ部分で切り取る。
 このつながりが悪いとブローノイズは消えても、別のノイズが入ってしまうことがある。

ブローノイズ除去後

 画像の例では、切り取り部分の長さは0.03秒である。これがあまりに長いと、音が飛んだ印象になってしまい、音源としては使えない。除去後に通して聴いてみて、違和感がなければOKである。
「ポップノイズ除去」の機能がついている音源編集ソフトもあるらしいが、私の使うフリーソフト「Audacity」には、残念ながらその機能はない。

 慣れない初期の頃は、どうしてもブローノイズが除去できずに、やむなく音源を録り直したことが何度もある。何事も慣れである。