暖房パネルヒーターを床下空間にバランスよく配置し、基礎壁に設けた給気口から新鮮外気を取り入れ、温めた空気を1階から2階へと循環させ、傾斜天井の頂部に設けた排気口から出すのがパッシブ換気の理屈だが、15年前に自宅の設計で初めて試し、その後修正を加えていまに至っている。
給排気は専用のパイプを使うのがオーソドックスな手法だが、コスト削減のため、普通の給排気レジスターと換気フードを使っている。
換気量は基礎壁に設けたバイメタル利用の自動開閉式換気レジスターでやるはずだったが、どうもこれがうまく働いていない。そこで季節に応じて換気量を調整するべく、当初開けっ放しだった排気口に、専用の可変式換気レジスターを後日取りつけた。
排気側のレジスターはすでに夏モードから冬モードへと開放量を絞った。今日は車庫側に設けた2つの給気フードのひとつを、スチレン断熱材で塞いでみた。
動力を全く使わず、温度差のみで空気を動かす自然換気システムなので、換気量の調節はレジスターだけが頼り。正確な調整は困難である。
同じ理屈で設計した他の住宅で計測器を使い、換気量を正確に測ってみたことがあるが、真冬の場合はあきらかに換気過多だった。これは暖房費の無駄に直結する。そこで試験的に給気口の半分を強制閉鎖してみることにした。
ついでに経年で汚れきった換気フードを全て分解して清掃。仮に結露などの発生で換気量不足に陥った場合は、屋内にある排気レジスターで換気量を調整するつもり。
左が灯油量メーター、右が給油口 |
夕方になっても室温は20度を切ったままなので、ついに今シーズン初めて暖房ボイラに点火した。円安と消費税率アップで灯油価格は暴騰を続けているが、節約もほどほどにしないと、身体を壊すもと。
外の灯油タンクを確かめたら、5月上旬に給油したタンクは、ほとんど減っていない。3時間くらいで消したが、さすがに暖かいです。