中身のマットは、何と妻が青春時代に自分で働いて買ったブリジストン製のマットレスである。マットに限定すれば、延々40年近くも使い続けている代物だ。うまく使い回せば、モノは相当長く使えるという典型。
さすがにマット本体も布カバーもヨレヨレ状態なので、一気に両方を交換することにした。といっても、中身のマットは今回も敷布団マットの再利用。モノは悪くないが、20年以上も前に買ったものなので、汚れやヘタリが目立つ。予備布団としても使いにくいので、ベンチマットに転用することにした。
まず、ウッドデッキで陽に少しあてたあと、裁縫用の大型ハサミでカット。マット本体は100×200センチだが、ベンチ座面寸法は67×150センチほどで、一回り小さい。
ゴミを一切出さすにマットを有効利用する裁断法を考えに考えたあげく、1:2の比率で切って、それぞれを二つ折りにして突き合わせればいいことに気づいた。
裁断は思っていたより簡単に終わり、切り口の一部を糸でかがって終了。次に布カバーの作成にとりかかった。
実は使う布は、3年ほど前から買ってあった。つまりは交換の構想はその当時からあったということで、その後実行せずにずっとしまってあった。時にDIYは思い立って数年を経て実現するものなのだ。
測ってみると布の幅が少し足りない。端布を見繕い、手触りが似た布をチョイス。付け足し分が裏になるよう、袋状に縫い合わせた。
マット2つがすっぽり入る長めの袋を作り、余った端部を折り返して中に入れる手法で、作りやすく、洗濯も簡単。ピローケースと理屈は全く同じだ。
思いついて取り掛かるまでに数年を要したが、いざ始めると3時間ほどですんなり完成。これまでのマットは4つのパーツが分離していたが、今回は完全な一体型。座りやすく、ズレない。2枚重ねなので、クッション性もよろしい。
古いマットカバーで最も傷みの少ない布を再利用し、ついでにベンチ専用のピローケースも作ってベンチの端に置いた。
何せこのベンチの別名が「お昼寝ベンチ」。季節を問わず、うらうらと暖かい場所なので、妻も私も、よくお昼寝に利用する。だから枕は必須アイテムだ。
本日のDIY難度、ベースはミシン作業だけだが、マットを無駄なく裁断する工程が、やや難解かもしれない。5段階中の2とします。