大工だった父の手伝いを一時期したことがあり、使い方は心得ているが、出番が少ないこともあって、大小2種類しか手持ちがない。
細いほうのノミは、買ったときからプラスチックのカバーが附属していたので、使わないときはかぶせておける。対して太いほうのノミには、安物だったせいもあって、カバーそのものがない。
カバーがないと工具袋や道具箱に入れた際、他の工具と接触して刃先が欠けるし、そもそも危険極まりない。安価とはいえ、そこらのカッターナイフの数倍は切れる。
やむなく布製の袋やプラスチック板などでカバーを自作してみたが、どうもすっきり収まらない。布製では破れてしまい、プラスチック製は外れやすいのだ。
ずっと対応策を考えていたが、(いっそ刻む対象である木材そのものでカバーを作ってはどうか…?)と思いついた。
さっそく試してみる。手頃な木片は端材箱からすぐに見つかったが、小さすぎてノミの刃先を収める穴が開けにくい。そこでウッドデッキ床の点検蓋を使い、クランプで木片を固定して作業した。
ノミの厚みに近い6ミリのドリルで、刃の幅に相当する穴を3つ連続して開ける。形状が長方形になるよう、ドリルを適当に動かしながら微調整。穴は手前を広く奥を狭くして、抜けづらくした。
だいたいイメージ通りに完成。常用する工具袋に収めてみたが、先端が程よくきついので外れにくく、カバーが他の工具にも干渉しない。ひとまずこれで様子をみたい。
《2014.12.1 追記》
その後問題なく使えています。使うときも使っていないときも、ひとまずこの手法で問題なさそうです。