2014年8月7日木曜日

アカプラパフォーマンス2

「アカプラパフォーマンス(仮称)」の2日目に参加。この日も前日に続いてはっきりしない空模様で、演れるか否かは、当日の朝に判断することになっていた。
 起きると路面は濡れているが、なぜか雨は降っていない。事務局とメールで打合せ、出発ギリギリの10時45分に再度判断することになる。
(事務局はアカプラの近傍にあり、窓から状況が確認可能)

 予報では終日雨だったが、天気のことは分からないので、前日夜までに演ることを前提に準備していた。連絡待ちの間も軽めのリハーサルで備える。
 予定時刻に連絡がきて、都心も特に雨はなく、通行人もまずまずなので、結局決行することになった。ただちに機材を積み込んで出発。


 この日も共演はジャグラー・コーヘイさん。すでに会場入りしていたが、話し合いで今日は私が先に演ることになる。
 前日からの修正点は以下の通り。

1)ステージは広場東端の巨石前(札幌国際芸術祭参加作品「一石を投じる」)に設定。
 〜客席に想定した南北のベンチへ均等に音を届けるためと、駅前通りからの集客期待。
2)PAは地面直置きをやめて、カメラ三脚の上に固定。リバーブ値をやや上げた。
 〜音量を上げずにモニタしやすくし、聴き手にも届きやすく。
3)CDの販売スタンド一式を置かない。
 〜降雨時の迅速な撤収対策と、聴き手への心理的圧迫感の排除。
4)曲の構成を全面的に洋楽へ変更。
 〜気分転換。
5)バンダナをやめて、ハンチングに。
 〜雨対策と気分転換。

この写真は見知らぬお客様が撮ってくださったもの

 時間ぴったりの12時から歌い始める。いまにも雨が落ちてきそうだったので、無用なMCは極力省き、およそ19分で7曲を歌う。

「ボラーレ」「サンタ・ルチア」「ラストダンスは私に」「カントリー・ロード」「ブンガワン・ソロ」「エーデルワイス」「オー・シャンゼリゼ」
 カンツォーネやシャンソンを始めとする洋楽に徹したが、レンガを主体とした広場のバタ臭い雰囲気には、うまくマッチしていた。平日の昼休みで、はっきりしない空模様という条件は同じだったが、前日よりは聴いてくれる人が多く、歌い終えたあとの拍手も曲を重ねる毎に増えた。
 左右のベンチへの距離が等しいので、前日と違って音が通りにくいという感覚はなかった。拍手も両側のベンチからいただいた。PAの位置を高くし、リバーブ数値を上げたことも効果的に働いたと思う。

 最後の曲を歌う前に、次のパフォーマーの紹介と、明日のパフォーマンス予定を告知。数えてないが、その段階で聴き手は15名ほどか。


 終了後、ただちにコーヘイさんのステージが始まる。ステージは前日と同じ南側ベンチ前だったが、1ブロック東寄り(駅前通り寄り)に移動していた。意図は私と同じであったかもしれない。
 互いのステージが直角に配置されていたので、移行に伴うロスタイムはゼロに近い。
 チカホ会場でもそうだが、全般的に音楽系パフォーマンスより、ジャグリング系パフォーマンスのほうが集客は多い傾向にある。やはり大道芸の華はジャグリングなのである。
 この日も同じ傾向で、コーヘイさんが始めると、客は一気に倍増した。小雨のぱらつきもあって、多少の出入りはあったが、終了までの20分間の集客数に大きな変動はない。


 雨が気がかりで、途中打ち切りも充分に考えられたが、この日の予報はいい方に外れて、雨が本降りになる気配はなく、奇跡的に全ステージをやり終えることができた。
 40分間通してパフォーマンスを見届け、ずっと拍手をくれた方も多くいた。

 17〜20時の夜枠がどうなるか未知数でもあり、まだまだ手探り状態であることに変わりはないが、地下会場に比べて抜群の借景の美しさと、横と縦(高さ)に大きく広がる空間の伸びやかさがアカプラにはある。
 地下と地上、相互の利点をうまく活かせば、新たな街づくりの場に発展する確かな予感がする。