2014年8月11日月曜日

予備譜面が活きた

 先日のアカプラパフォーマンス初日での出来事。機材一式をセットし、スリープ状態だった電子譜面搭載のタブレットPCを起動させてみると、何だか様子がおかしい。
「ネットに接続されてないので、更新ができません」などと、不可解なメッセージが表示され、電子譜面を表示させるpdfビュアーの動作が安定しない。勝手にページが飛んだり、起動もしていないファイルが表示されたりする。

 あわてて再起動を試みるが、今度は勝手にゲームソフトが起動したりし、同じようなメッセージが表示されてしまう。
 何らかの理由でタブレットPCに問題が生じているらしく、開始時間が迫っていたこともあって、その日は急きょ予備で持参していた紙譜面に切り替えて歌うことにした。


 電子譜面は2年前から常用しているが、こんな非常事態は初めてのこと。しかし、この種のトラブルへの備えは常に意識下にあって、その日歌う最低限の紙譜面は、必ず持参するよう心がけていた。
 思いがけずそれが活きたということで、おかげでライブ自体は問題なくやれた。
 予備の紙譜面は、電子譜面以前に使っていたA4サイズのもの。今回久々に使ってみて感じたのは、屋外だと雨で印刷面が流れたり、固定するクリップが1個だけだったこともあって、風であおられるシーンもあった。
 こんな非常事態がそう何度もあってはたまらないが、これを機に予備の紙譜面に関し、全面的に見直すことにした。


 まず、サイズを半分のA5版に縮小する。常用する電子譜面ホルダーの幅が、A5サイズの長辺とほぼ一致する。非常時はこのホルダー上に紙譜面を載せ、上部をクリップではさむので、サイズに大きな差がないほうが都合がいい。
 文字サイズは70%縮小されるが、試してみると何ら問題なく読める。サイズが半分になることで風の影響も受けにくくなり、移動時の負担も軽減される。

 雨対策をかね、紙譜面を入れるケースをA4透明クリアフォルダを改良して作った。封筒型で、横から出し入れする手法。ケースに入れたままで譜面が読め、雨による影響は、ほぼ無視できる。
 クリップは大型の目玉クリップを使うことにした。電子譜面ホルダーごとまとめてはさむと、風の影響もほとんど受けない。

 頻度の高い昭和歌謡系58曲、洋楽系52曲を印刷し直し、それぞれ別のクリアフォルダに入れた。来月に多数予定されている介護施設系ライブ用には、別のフォルダを作るつもり。
 ところでトラブル発生のタブレットPC、どうやら更新すべきアプリの情報だけが溜まっていたようで、家に戻ってネット接続したとたん、いっせいに更新作業が始まった。その後は何事もなかったように電子譜面は動く。
 電子譜面専用ともいえるタブレットPCをネットにつなぐことは稀だが、前回たまたま接続した際に、きちんと更新作業を終わらせずにシャットダウンしてしまったことが、トラブルの原因だったらしい。

 一時は買い替えも覚悟し、次なる機種をあれこれ調べていたが、もうしばらくは使えそう。