2013年9月30日月曜日

振り回された

 午前中から雨の予報が出ていたが、昨日張り残した3メートルの板7枚のことが気になって、朝7時に目が覚めた。窓から外の様子をうかがうと、地面がわずかに濡れている。霧のような細かい雨で、「こぬか雨」という小洒落た表現があったことを思い出した。
 外作業は無理をすればやれなくはなさそうだが、途中で降りが強くなってはかなわない。いったん床に戻ったが、結局二度寝も出来ぬまま、起きてしまう。
 空模様がはっきりしないので、残った板7枚の加工だけを屋内でやることを思いつく。さっそく家の中に運び込み、道具類をセットしていざ始めようとしたら、突然の電話。
 朝9時過ぎの電話など、ロクな用事ではないと用心して応対すると、何と東京のNHK制作部からである。以前にネットアンケートに応じた件で、ぜひ中高年番組に出て欲しいという。
 ただし時間がないのでカメラ取材は無理で、コメント紹介と写真のみでの出演。内容は「中高年の散歩」という切り口で、子細は書けないが、いろいろなシーンの写真がなるべく早く欲しいとのこと。


 残った板張り作業が気になるが、元はといえば自分がまいた種。すぐに準備を整え、まず自分のプロフィール写真をセルフタイマーで撮る。その後、外に必要なシーンの撮影に出かけた。
 曇天だが、幸いに雨は止んでいる。要求に従って20枚ほど撮影。その足でスーパーや郵便局にも出向いて、あれこれと月末の用足しをした。

 家に戻っても、雨はこぬか状態のまま。家の中に入れた板を再度1枚ずつ外に出し、すばやく切断穴あけ加工し、順に壁に立てかけていった。
 7枚終わったころに、急に雨脚が強くなり始める。しかし、このままでは壁と板の隙間に雨が侵入してしまう。カッパと帽子で身づくろいし、雨の中で必要最低限なビス4本ずつを順に止めていった。
 1時間ほどで全作業を終える。やれば出来るものだ。まだ完全ではないが、雨の影響を最も受けやすい地面近くの壁は、ひとまず下地材料で覆うことが出来た。

 上半身はずぶ濡れ状態になり、衣類は全て交換。暖かいラーメンをすすったあと、全写真をパソコンに取り込んで整理し、15枚ほどにまとめて先方に送信。雨と板壁、そしてNHKに振り回された一日だったが、何とか無事に切り抜けた。
 放送(全国放送)が本決まりになった場合、事前にブログやツイッターで告知します。