2013年9月2日月曜日

「古城」って歌えます?

 一昨年から毎年招かれる総合福祉施設から電話があり、今月の敬老会で歌っていただけないか、とのこと。実現すればいわゆる「3度目の壁」をクリアしたことになるが、9月はすでに多くのスケジュールで埋まっていた。
 予定を聞くと、ぽっかり空いている日。下は20歳から上は90歳まで、相当の年齢幅のある施設で、毎年構成には腐心していたが、最近はどのような世代の場でもこなせるように進化してきた。

_今回は高齢者中心の選曲でよいとのことだったが、若い方も同席するので、新しい曲も少しは入れてくださいね、と施設長のNさんから念を押された。これまでは「大空と大地の中で」「神田川」などを請われるままに歌ってきたが、次回は「夢一夜」「ハナミズキ」あたりを歌おうかと思案中。
 そのほか具体的なリクエストとして「青い山脈」「高校三年生」などの定番曲が飛び出したが、「ところで菊地さん、『古城』って歌えます?」と、思い出したようにNさんは問う。
 歌えるも何も、三橋美智也は幼き頃から好きな歌手で、レパートリーも多数。親からは歌うことを禁じられたので、学校の行き帰りに隠れて歌ったもの。弾き語りの原点が岡林信康なら、歌謡曲の原点は間違いなく三橋美智也である。しかし、特にリクエストがないので、ずっと封印してきた。

 聞けば高齢者に人気があるので、演ってくれるなら事前に歌詞カードを配りたいのだという。即OKである。気の向くままに練習しておくと、意外な場面でそれが活きるものだ。